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しもふり



しもふりとはつい先日まで秋葉原のメイドカフェに務めていたメイドの名前だ

そのメイドカフェには2年半ほど私も務めていた

と言っても1年ほど前に辞めている




しもふりとの出会いは、私がそのメイドカフェに務め始めるもっと昔

とある学校に入学した私は新しいクラスで妙に浮いている気がして居場所が無いと感じていた

そしてもう1人浮いてる奴が居た

それがしもふりだった

本人はどう思っていたかは知らないが私からしたら同じ匂いがしていたのだ

類は友を呼ぶ

その言葉の通り気がづいたら一緒にいた


きっかけも覚えてない




メイドカフェでしもふりと接した事のある人は分かると思うが

永遠の5歳児みたいな奴だ

永遠の5歳児はメイド時代の私のキャッチフレーズだったが

この際譲るしかない位永遠の5歳児を地で行っている




この間パンケーキを一緒に食べに行った時も

まず1口目で「これは革命の味だぁ〜!!!!!」とこのオシャ空間では信じられない位の大声で叫びだした

そしてそれを最後の一口まで同じテンションで繰り返す

でもって私より食べるのが30分以上遅い



厄介な奴



途中、食べるのが遅すぎてトッピングのアイスがベチャベチャに溶けて出来たアイス溜まりに

パンケーキの切れ端を泳がせ「ここは太平洋だぁ〜!!!!」と叫びだしたので

「汚いからやめな」などと諭さなければならなかった





永遠の5歳児と言えど、いざと言う時はかなり頼りになるから大好きだ

泣きじゃくるくらい嫌な事が会った時なんかは真っ先に電話する

私にとって駆け込みメンタルクリニックみたいな存在かもしれない



そんな彼女がメイドしもふりとして秋葉原で働き出したのには少なからず私の影響もあるみたいだった

私の方が先にメイドカフェで働いていたので2年程先輩になる


実は私は1年程でメイドを辞めようと思っていた

務め始めた当初から彼女が一緒に働きたいと言ってくれていたので待っていた節もある

まさか2年待つことになるとは思ってもいなかったが




彼女が私と同じメイドカフェの面接に受かったと言う報告は秋葉原のココスで聞いた


名前を決めるから候補を出して欲しいと言われ

私がメイド人生をやり直すなら付けたい名前BEST 3を丁度決めたばかりだったのでそれを言ってみた



3位「しもふりちゃん」
2位「きんぞくちゃん」


そして1位は


「そとばちゃん」だ

これはワンチャンあるので自分用に取っておいた

ちなみに卒塔婆(そとば)とはお墓に刺さってる木の札のようなものの名前だ



お墓の前で撮った写真ばっかりTwitterに載せるアナーキーなメイドを許されるならいつかやってみたいと思っている




話が逸れたが

私が提案したのは「しもふりちゃん」と「きんぞくちゃん」の2択だった

どちらも当時私が好きだったお笑いコンビの名前から取っている



「名前は変えられないし大事だからよく考えてね」



その時はまさかこの名前を使うとも思っていなかったし、流石にメイドカフェ内の大人が誰か止めるだろうと思い

それだけ言って後は特にその事に触れなかった



そして数ヶ月後









秋葉原にメイド「しもふり」が爆誕していた












まじかコイツ







後悔したから責任とってくれなんて言われても困るぞ






と思ったが終始楽しくやっていたみたいなので安心した


自分が提案した名前を気に入ってくれたのが嬉しくないはずが無い


そして自分が歩んでみたかったメイドしもふりの道を歩んでいる事が羨ましくも思った




まぁ、結局一緒に働くことも無く入れ違いのように私が退職してしまったため2人の関係を話す機会も無かったし


しもふり卒業記念にこのnoteを書いてみた


今は



チロチロリーンのスタンプでLINEは途切れている




早くお笑いライブ行こうな〜

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