【参加レポート①】9歳の息子と参加して、30年後の自分たちついて考えました。
私46歳、息子9歳。親子で一日体験!
「いきてゆくフェス2022」の広報を担当している、株式会社シカトキノコの金輪際セメ子です。この事業では、ポスターやチラシ、のぼりなどの広報ツールを製作させていただきました。
当日は小学4年生の息子を連れて、一日いろいろなコンテンツを楽しんできましたので、そのレポートをお届けします。
「車いすアスレチック」は、想像以上に難しい!
最初に体験したのは「車いすアスレチック」。日常のさまざまな生活状況を想定したコースを、車いすで進みます。息子は車いすに乗るのも初めて。まだ腕の力が弱くて自分では進めないので、私が押すことになりました。小さな段差でも意外ときついし、ドアの開け閉めも大変(内開きのドアが難しい!)。車いすは想像以上に幅も重さもあって、徒歩では気にならない部分がいろいろ引っかかって苦労しました。
最後は、専用のリフトを使って、車いすからベッドに移動。ふだん自力で何気なくやっていることができなくなると、こんなに大変なんだな…と実感しました。(息子はリフトに吊られて楽しそうでした)。
うちの母は小柄ですが、父は大柄なので、運べるかな…と心配になりました。
味わい深いシニア川柳を、9歳がしみじみ鑑賞。
スタンプラリーがてら、商店街に展示されている「まちなかシニアアート」を見学します。中でも息子が興味を示したのが川柳。学校で習ったのと、テレビで「プレバト」を見ているので、五・七・五にはなじみがあるようです。全句をしっかり読んで、前向きな内容の句に投票していました。
「いきてゆくフェス2022」は介護・福祉がテーマのイベントですが、商店街を歩いていると、我々と同じく、スタンプラリーの台紙を手にした親子連れさんをけっこうたくさん見かけました。
今からでも輝ける!と勇気をもらったファッションショー。
次は、地域共生センターで「シニアファッションショー」。スタンプラリーを回っていたら遅れてしまって、最後のお一方だけ見られました。社交ダンスを習っていたときに、ご自身で作ったという黒のドレスがとても素敵。背筋もシャンと伸びて、ポーズもおキレイでした。
「どの時代に戻りたいですか?」という質問に「社交ダンスを始めた40歳」と答えておられたのがとても印象でした。私はいま46歳で、顔がたるんだり老眼が始まったりで、老いを感じている真っただ中。もう若くはないとがっかりしていましたが、いまからでも何かに夢中になれるチャンスはあるんだなと前向きな気持ちになりました。
人生経験豊富なおじぃのトークは、さすがの面白さ。
岡町桜塚フードフェスで腹ごしらえをした後は、再び地域共生センターに戻って「おじぃのすべってもいい話」。昨年「おばあBAR」が好評だったので、おじぃコンテンツもぜひ!という流れでスタートした企画のようです。
正直なところ、始まる前はおじぃの話にそれほど興味はなかったのですが、地域で長年活動してこられたおじぃと、商店街でお寿司屋さんを営むおじぃは、さすがに人生経験豊富でお話もお上手。ふだんお付き合いのある方が大勢来てくださったようで、会場はあっという間に満席になりました。サイコロに書かれているお題について話すのですが、「忘れられない恋愛」の目が出たときは、会場が湧きました。
小国さんの講演会、いきフェス音楽会も、大盛況!
「すべらない話」の向かいの大会議室では、小国士朗さんの講演会が開催されました。大阪市内で福祉に携わる知り合いも参加していて、関心度の高さがうかがえました。
その後の「いきフェス音楽会!」も親子連れからご高齢の方までぞくぞく来場され、用意していた椅子が足りなくなるほど。来場者の方も一緒にハンドベルを鳴らして演奏に参加するなど、楽しいひとときとなりました。
終了ギリギリまで盛り上がりすぎる「おばあBAR」。
最後は、大盛り上がりと聞いた「おばあBAR」をちらりと覗きに。もう残り時間もあとわずかでしたが、おばあの前のカウンター席は満員、後ろの席までほぼ埋まり、皆さん真剣におばあの話に耳を傾けておられました。カウンターには雰囲気を出すためのお酒が置いてありますが、お酒がなくてもおばあのトークは絶好調。素敵なドレスやアクセサリーを身に着けたおばあの皆さんが本当に美しくイキイキとされていて、私も、いくつになっても大振りのアクセサリーを楽しめるおばあでありたい!と思いました。お隣の「西田おばあの占い」(超本格的!)も大人気でした。
76歳と39歳の私たちも、しあわせでありますように。
あっという間に時間は過ぎ、終了の16時。看護・福祉のこと、老いること、生きていくことを、頭で難しく考えるのではなく、肌で自然に感じられるイベントでした。
私も一人っ子で、息子も一人っ子。30年後、76歳の私と39歳の息子がそれぞれしあわせに暮らせるように、これからどんな生き方をするのがいいのかなと考えるきっかけにもなりました。
あらためて、介護も福祉も、ひとごとじゃないなあというのを実感した一日でした!