恩師
朝、小学校4年生〜中学3年生まで通った、
塾の先生に会えた。
地元の小さな学習塾で、人数は10数名。
国語の授業は先生の好きな小説、壺井栄の「二十四の瞳」や灰谷健次郎の「太陽の子」を半年とか1年かけて読み進めていく。音読したり、使われている漢字を練習したり、記述問題なんかも出された気がする。正解ってあるのかな?っていう問題を、毎回先生が出す。
先生がハゲだからか、ハゲ塾とも呼ばれていた。サボったりした時期もあったけど、過激なことを言ったり、起こったニュースに対する問いかけなど、個性的な先生のキャラも素敵だった。
中1、中2の英語は教科書を暗記、中3の受験では、似たような問題をかき集めたプリントを、繰り返し繰り返し、何度もやる。私は中3の時、先生はサボっているんじゃないかと思っていた。毎回同じようなプリント問題を解いて、少し経ったら同じプリントを解かされる。先生、コピーしているだけじゃんって。だけど、この同じような問題、もう間違えないと思って取り掛かるのに間違える。あれ?前回間違えて二度と間違えないって思ってたのに、また間違えた。そんなことが何度かあって、結果、私は英語が得意科目になった。
先生とは、息子が生まれて、夏のラジオ体操に行くようになってから、年に数回会えた。先生はいつも、公園でスポーツ新聞を読むのが日課だ。昨年はなぜか会えず、今年のラジオ体操はコロナで中止。先生お元気かしら?と心配しつつ、今日、公園に行ったら、会えた!
先生は変わらず、お元気だった。80歳で、最近は老化を感じるから、夕食のおかずを作るようになったと言う。料理って頭を使うねぇと言われて、嬉しくなる。先生は毎日、家では毎日新聞を1時間読んで、音読したり、知らない言葉を調べたり、漢字練習などもしているそうだ。
学び続けている人は歳を取っても若い。
私も先生を見習って学びたいなぁと思ったのだった。
そして、先生は一緒にいたあきらくんに助言をしてくれた。
先生、ありがとう。
先生はいつまでも、私の先生です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?