「戦争反対。正義は賛成。」戦争も正義も、やってることはどちらも弾圧。
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全5巻、読了。
この物語で手塚治虫が描いたのは「正義の正体」。自分は正義だから悪をやっつけることは何も悪くない。という偽善の考え方。
ナチスにとって
ユダヤ人虐殺は正義。
ユダヤ人にとってドイツ人、
パレスチナ人虐殺は正義。
パレスチナ人にとって
ユダヤ人虐殺は正義。
そして現在、日本人にとって
ウクライナのロシア人虐殺は正義。
マスクしていない人を差別し、
自由を奪い、弾圧するのは正義。
戦争反対。正義は賛成。
戦争も正義も、
やってることは同じ人殺し。
「アドルフに告ぐ」物語の最終は、子供の頃仲良しだった友人同士が、自分の"正義"のために、銃で殺し合う。
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手塚治虫は、正義が人類を滅ぼすことを、すでに知っていたわけだ。