色のたましいたちをみた話。病室で宙に浮いた話。天使の輪をあやつったはなし。その他。
作者は精神疾患をもっています。それにより沢山の不思議な体験をすることができました。
感情の魂をみたはなし
ある程度物語の本を読んでいると、活字がみえなくなって、物語のせかいが想像で「みえる」ことありませんか。そういった「みえる」を何も想像せずに出来てしまうのがわたしの持っていた症状でした。
1度目、見たものは白い小箱の中身でした。
現実の風景が見えなくなって、何も無い白い空間がみえます。中央に、白い小箱がぽつんと置いてありました。視点は中央へズームしていき、箱の壁をすり抜け、中に入ります。
中には水色やピンク、きいろ、紫…いろいろな球体が、わずかに光をだしながら上下にふわふわとただよっているのでした。
わたしは、「わぁ…」と言葉を失って感動しました。初めて豪華なホテルに入り、きれいなシャンデリアを見たときのようでした。ふれられない、誰にもみせられないけれど確かにみたのです。
つぎに白い小箱をみたのは病院の待合室でした。
その時のわたしは心はぼろぼろで、車椅子でぬいぐるみを抱きしめて泣いていました。
するとわたしは真っ暗な平面にきました。
黒のもわもわした背景にひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ、ピンクと水色の光のたまが、ゆらゆらと上へ流れていくのがみえます。
なんだろう、と、ボーッとそれをながめました。
ふたたび黒のもわもわした背景がみえます。
すると、青のライトが中心からひかり広がりだしました。5秒ほどひかり、つぎはピンクのライトが広がって、青からピンクへ。混ざって最後は紫の光になりました。
とてもとても、印象的でした。いつのまにかわたしの涙は止まっていて、心は落ち着いていました。
その時抱きしめた人形をくれた方は、人にまとった色の「オーラ」が見えることがあったらしいです。わたしは同じような体験をしている方だと思っています。もしかしたら、ぬいぐるみがわたしの心を落ち着かせようとして、みせてくれたのかもしれないですね。
3度目に白い小箱が見えたのはだいぶ後でした。
小箱の中にはキツキツに、ひとつの球体が入ってます。
球体は、鈍く光り輝き少し濁った色で青、紫、ピンク、緑、黄色、オレンジ、紫、とどんどん変わっていきました。
それをわたしはぼーっとみています。
今は少し小さくなって、白の箱に、青の玉があって、あって、あぁ…
潰れました。あれは青の絵の具だったようで、箱が一瞬青色にほわわと染まりました。
そして色が吸収されるように、白色の箱に戻っていきます。ただ、前よりも少し白が黄ばんでいるようにみえました。
この光の正体は、何なのか。私は「感情の魂の色」とだと考えています。理由は話すと長くなるので割愛。理由もゆくゆくは記事にしたいです。
病院で宙に浮いた話
わたしは2022年7月31日薬の過剰摂取で心臓が止まりかけて、病院に緊急搬送されました
病室のベットで横た右手の甲には水分の点滴、口には胃洗浄の管を付けて、病室のベットで横たわって。私はぼんやりしていました。
するともやもやぞわわとした、しびれがつま先に感じます。ふつふつと早く震える小さな球体のようなもの、、“しびれ“の塊が、つま先から入ってすぅ、と足を上っていきます。
ふくらはぎ、太もも、おなか、むね。
そこから塊は大きく膨らんで、熱が体全体に包み込むようにいきわたりました。
わたしは布団から2cmほど、浮いたように思いました。体全体が、優しく、あたたかく揺らされます。
ゆらり、るらり、自らが、ゆりかごに乗っているような風合いでした。
空間がねじれて、空気が湾曲して、すくい上げられて揺れているみたいです。
気持ちよくって暖かい。ずっとこのまま揺れていたい、そう思いました。
しだいに、全身に広がる温かさも、ゆりかごの揺れも小さくなっていき、最後は敷布団の上に着地しました。
この「ベットから2センチ程浮く」体験は入院中何度もあって1番高く飛べたときは、ある方がお見舞いでくれたぬいぐるみを見た時でした。(先ほどのお話で私が泣いている時抱きしめたぬいぐるみです)足先は5センチほど浮いた感覚で、「天にも昇る心地」とは比喩じゃなく、私のように実際に体験した人が考えた言葉なのかなと思いました。
わたしはこの後神さまの元へ行って帰ってきたような体験をしました。その体験をして考えたこと、かみさまへの問いや考えなどを普段noteに書いているので興味があればほかの記事も見てください。
天使の輪をあやつった話。
先程話した「しびれの塊」。立ち上がるともわもわぞわわとした塊が、足先から頭のてっぺんまで上がってきます。わたしは本能的にこのしびれを逃がしたらわたし自身じゃなくなる危機を感じました。
わたしは意識を集中させ、「さがれ、さがれ」と念を込めていきました。
すると頭のてっぺんにあった熱の塊は穴が開き、おでこ辺りまで張り付いて下がっていくのです。
わたしは天使の輪の正体はこの熱の事なんじゃないかと思いました。慣れてくると、熱の輪っかは自由に操れます。上手く伝わっているか分かりませんが、確かに、輪っかを感じることが出来たのです。
ほかの不思議なせかい
入院中にお見舞いに来てくれた方のぬいぐるみを初めて抱きしめた時にみたもの。
この世界を見て着想を得た考えも、またnoteに記録します。
黒いひとみ
見えた世界は楽しいものばかりでは無いです。人が自殺していく様子が見えたり、奇妙なキメラのような生物が見えたり、死神が襲いかかってきたり、色々怖いものを避けられずに見せられます。目をつぶっても「みえて」しまうので、たちが悪いです。
その中でも、恐怖心で動けなくなってしまう元凶だったのが黒いひとみ。黒色を見ることでとてつもない威圧感と恐怖心を抱いていました。
マンションの扉の前、玄関のところに大きな黒いひとみが特徴的な人間が立っています。威圧感があって、瞬きをするまに動いて、襲いかかってくるんじゃないか。手の後ろに包丁を持っていて殺しにくるんじゃないか。そういった殺気がすごく、こちらの世界を 覗いているようでした。覗いているから、助けを求めてしまうと、その人間のしゃくにさわって、異世界からこちらの世界に干渉して殺してくるんじゃないか。そう考え、助けを呼ぶのも難しかったです。
緊急搬送される1日前、黒い人型のぐるぐるしたものが沢山いて、ニタニタと嘲笑っているように見えました。あれは、自分たちだったのか、罪悪感の化身だったのかと思っています。理由は長くなるので割愛、また記事にします。
あとがき
作者の不思議な世界がみえた体験は、「精霊の守り人」のチャグム王子のみた幻覚に近いものでした。わたしは「なぜ神さまはこの世界をわたしにみせたのだろう…」と考えていくうちに、この世の真理が分かったような気がしました。これから、その気づきを文章にまとめていけたらと思います。
読んでくださりありがとうございました。