セイタカアワダチソウ莨(たばこ)
タバコの原料が植物の葉っぱなら
野草でたばこを作れないかな。
最近、野草のことをInstagramであれこれ見ているうちに、そんなことをふと思った。
最初に試したのはドクダミの葉っぱ。
ドクダミは去年ドクダミチンキを作った、我が家ではお馴染みの野草。
ドクダミたばこ味の感想は、、、
マズイ(笑)
ドクダミの独特の香りが、たばこにするとさらに臭くて、とてもじゃないけど最後まで吸えなかった…。
その後試したのが今回のテーマ、セイタカアワダチソウのたばこ
友人の自然農の畑にいたセイタカアワダチソウを連れ帰って、入浴剤とチンキ用に洗って乾燥させたものを使用。
ポイントは、葉っぱと蕾の部分を細かくしてよく揉む。
よく揉むことでまとまりが良くなり、巻いた後に葉っぱがこぼれにくくなる。
あとは手巻きたばこと同じ要領で、ローラーにフィルターとセイタカアワダチソウの葉と蕾を入れてペーパーで巻くだけ。
吸った感想は、たばこ葉より青臭いけど悪くない。
煙の量や燃焼速度もたばこと変わらない。
味は最初こそクセは強いけど、慣れてしまうと〝これはこれでアリ〟と言った感じ。
たばこの苦味や辛味はないので、味のクセはあるものの煙自体はたばこよりも吸いやすいかなぁといった印象。
1番は、煙そのものの香り。
たばこ特有のヤニ臭さがあまりなく、お香を焚いてる時の煙に似ている。
セイタカアワダチソウもキク科の多年草。
なので、香りもカモミールっぽいキク科の香り。
セイタカアワダチソウは、ネイティブインディアンにとって【万能薬】として用いられているんだとか。
さらに加えると、野草というよりハーブを吸っていると言った感じ。
ちなみに、セイタカアワダチソウはかなりのデトックス効果があるんだそう。
この本によると、アトピー性皮膚炎のかゆみを取る、様々な症状緩和のために用いられる薬による薬害による薬毒も排出する力があるんだそう。
基本的には入浴剤やお茶、チンキなどにするのが一般的なセイタカアワダチソウの活用法。
セイタカアワダチソウをたばこ葉の代用品としている例は少なく、ましてやたばこにした場合に、果たして上記のような効果効能が得られるのかも謎。
ですが、当然ながらニコチンフリーだし、吸い心地も悪くなく、なんとなく身体に良さそうと感じる。
※もちろん煙は出るので、タールは含まれる
ただ、あれが悪いこれは良いと一般的に言われている情報を鵜呑みにせず、自分自身の身体でどう感じるのかが1番大切。
人によって合う合わないもあるし、その日の体調で受け付けたりそうでないこともある。
全ては自己責任で、楽しく実験的に野草で遊べたらいいなぁ。
なにより、色んな商品を消費者として購入する以外に、自分で作ったり、できることが増えることも嬉しかったりする。
最後に、たばこという漢字について。
一般的には煙草という漢字がよく使われますが、【莨】と書くこともあるそう。
パッと見た感じ、良い草というイメージを持ちますが、世の中ではたばこは悪いものという印象を強く与えられている。
たばこにもあれこれ探ると色々と深い裏話があるみたい。
どんなものでも過剰の摂取は身体に毒だけど、節度とマナーを持って嗜むことができれば、【莨】は実は良い草なのかもしれない。