ついに発動!UFJが不稼働口座に手数料!
みなさんこんにちは。塾長です。
ついに来ましたね!
口座維持手数料の導入が。
● 口座維持手数料とは
簡単に説明しますと、一定期間使っていない銀行口座に対して、手数料をとりますよ!という事です。(口座管理手数料ともいいます)
● どうなるの?
2019年12月6日の新聞記事によると、
三菱UFJ銀行は、2年以上使用していない不稼働口座(凍結口座・休眠口座)に対して、年間1200円の手数料をとると発表しました。
これは、2020年10月を目処に導入する予定であり、新規開設口座から順にスタートしていくそうです。
● お金がゼロになったら?
そもそも使っていない口座ですから、そんなに沢山お金を貯金しているわけではありませんよね?
1200円もの手数料をとられて、残高が実質0(ゼロ)になった場合は、自動的に口座を解約されるそうです。
えー最悪!これだから日本オワコン!
と思った方…海外では当たり前に手数料がとられることを知って下さい。
日本だけですよ、こんなに銀行が手厚いのは…。
● なぜ手数料をとるの?
地方銀行の危機と言われていますが、現状106の地方銀行のうち54行は赤字状態です。これは、メガバンクでも同様です。
その理由は大きく3つあります。
① マイナス金利政策
※2024年3月 解除することが決定
日本銀行(日銀)とは、
みずほ銀行や東京三菱銀行などの私たちの身近な銀行とお金を貸し借りする銀行です。銀行の銀行とも言われています。
ここが打ち出した政策である「マイナス金利」とは、日本銀行にお金を預けると金利-0.1%が課されるというものです。
つまり、日銀にお金を預ける銀行は、逆にお金が取られてしまうということです。
(ちなみに、銀行は顧客から預かったお金の一部を必ず日銀に預けなければならないという義務があります。)
金利-0.1%は大きいですよ!
10万円預けると100円のお金を渡さなければなりません。
これが、銀行を危機に陥れている要因の一つです。
② キャッシュレス決済
以前までは、キャッシュレスというとクレジットカード払いの事を思い浮かべたと思います。
お客さんがクレジットカードを使ったとしても、どこかの銀行を介してお金の支払いをしているので、銀行はクレジットカード会社からお金をもらえていました。
(クレジットカード会社は、クレジットカード決済を利用したいというお店からお金をもらっています。)
しかし!
最近は、◯◯ペイや仮想通貨が普及しつつあります。これらは銀行を介さずにお金のやりとりが出来ます。つまり、銀行の役割がなくなってきているのです。
これによって、さらに銀行は危機にさらされるようになりました。
③ 休眠口座が多い
みなさんは銀行口座をいくつ持っていますか?使っていない口座はありませんか?
実は、この休眠口座が銀行を圧迫していたのです。
休眠口座であっても、銀行は変わらず通帳の印紙税や不正防止チェックなどで1口座あたり年間2000円〜3000円かかっているそうです。
しかも、この休眠口座は全体の約4割あるそうですよ!!
顧客側からしたら、
「銀行倒産のリスク回避」や「勤務先に指定されたからやむなく口座を作った」などの理由で口座が増えているのですが、それが仇(あだ)になっているのです。
● 海外ではどうなの?
口座維持手数料は海外では当たり前なんですよ!日本の銀行って、国民に優しい仕組みを与えてくれていたんです。
フランスでは9割の銀行が口座維持手数料をとります。しかも年間で約2400円も!!(2018年度)
アメリカでも6割の銀行は、口座維持手数料をとっています。年間約1万440円!!
しかし、常に口座に5万5000円以上の預金があれば手数料が免除されるそうです。
学生や年金受給者のお年寄りが常に5万5000円口座に置いておけるのか…?と疑問ですね。
● 他の銀行はどうなるの?
他のメガバンクも、このUFJ銀行に追従する形で手数料を導入していくでしょう。
なぜなら、マイナス金利の導入以降、銀行はもはや銀行としての業務(お金の貸し借り)では稼ぐことができなくなっているからです。
他の投資信託などで何とかやりくりしている状態ですが、凍結口座がアダになり、倒産の危機に迫られています。
● どこの銀行なら大丈夫?
唯一、手数料を取らないであろう銀行は、「ゆうちょ銀行」でしょう。
他に上げるとすれば、店舗を持たないネット銀行・イオン銀行なども挙げられるかもしれません。
それも確実ではありませんが、今後は使っていない口座をしっかり始末(閉鎖)していくことが大切です。
ただし、新規口座から順に導入されるので、急ぐ必要はありません。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。