セカイ系
永い言い訳、湯を沸かすほどの熱い愛、カルテット、私はダニエルブレイク、そして、万引き家族。
これが2015年あたりから始まった「仮想家族」モノのブーム。
つまり共通して言えるのは、資本主義からあぶれた弱者が寄り添って、強いつながりを持つ、という点。
パラサイトはどうだ。
弱者が寄り添うという点では過去からの流れのなかにいるが、強者に寄生して、「倒す」というカタルシスやエンタメ性を盛り込んだのはこのあたりからかもしれない。
「仮想家族」から「逆転劇」へ。
お金や地位や権力による支配に抗わずに強く生きていくのがこれまでのカンヌ系だとすれば、
上を打ち負かして大逆転しちゃってみたり。えへへ。
と、せめて映画の中だけは夢見させてくれよ、とみんなが思うほどには
資本主義がバグり出しているのかもしれない。
「逆転のトライアングル」
このあと、付随して出てきたのがASDやADHDを持つ主人公が活躍する物語。ウ・ヨンウとかさかなのこ、あたりがそうだ。
最近は「HUNGER」に注目しています。
こんな私が高級料理店にスカウト?!
いわゆるセカイ系とも親和性ありそうだ。