『認知症のある人と向き合う』やさしい気持ちの循環がはじまるヒント ①~④
認知症のある母の気持ちを理解することができたら、今までよりもずっと優しい気持ちで寄り添うことができるようになりました。このシリーズは認知症のことをもっと理解したいと思っているあなたにお届けしします。
精神科医の大石 智(さとる)さんの『認知症のある人と向き合う』という本をもとにご家族の気持ちを理解して「やさしい気持ち」で向き合えるヒントを探っていきます。
今までTwitterやstand.fmのアプリでシェアしてきたインタビューをまとめました。「困ったな…どうしよう!?」というときのヒントにしていただければうれしいです。
今回は次の4つのテーマをまとめています。BGMが気になる方のために「ひかえめVer.」も準備しました。お好みでお選びください🎵
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① じっくり話を聞くことって大事なんです stand.fm
【聞くことからやさしい介護がはじまるのです】
認知症があるからと決めつけてしまっては、ご本人を傷つけてしまうことがたくさんあるのだそうです。何か驚くことが起こっても、ご本人にちゃんと向き合って気持ちを聞くことが大切なんだそうです。
「聞くことからやさしい介護がはじまる」と大石さんに教えていただきました。
認知症がある母に「 伝えたのに聞いていない」と言われる事があります。そんなときこそ母の話をしっかり聞くようにしたら…「混乱していて不安でいっぱいなんだな」と思えるようになりました。
母の気持ちが分かるようになったら、私の心のトゲが抜けました。私の心が緩んだら…母の笑顔が増えました!!
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② うまくいかない時のバカボンのパパの名言「これでいいのだ」の活用のススメ stand.fm
【家族だからこそ、うまくいかなくて当たり前なんです】
認知症のある母を介護していて、うまく接することができずにしょっちゅう凹んでいました。
どうしたらこのモヤモヤが減るのか大石さんに伺ったら 「うまくいかなくて当たり前なんです」 と教えていただきました 。
【苦しくなることもあっても自分を追い込まず、気づいたことを次に活かして…】
介護しているご家族とは「うまくいかないのが当たり前なんだ」という見方になるのが大切だと大石さんはおっしゃいます。
いい息子、いい娘の役割を果たそうとして頑張りすぎたり…、ご本人の言動から過去のネガティブな思いがよみがえったり…、専門職の方には見せない顔をご本人が見せてきたり…。
家族間の介護はうまくいかなくて当たり前、苦しくなることもあったとしても、自分を追い込まず気づきを次に活かしていってほしい、と大石さんからアドバイスをいただきました。
〈 ゆずの感想 〉うまくいかなくて凹んできたら「これでいいのだ」とバカボンのパパの名言を言ってみたら…勇気とパワーが湧いてきました。言葉の力ってすごいですね…。うまくいかなくても「これでイイのだぁ~~!!」。
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③ 医師のセカンドオピニオンのススメ stand.fm
認知症のある方の診察で、医師と良好な関係を築けていますか?
疑問を感じたら医師にどんどん質問していいし、質問しにくい関係性しか持てない場合は「セカンドオピニオン」を考えていいと大石さんはアドバイスしてくださいました。
【診察での医師とフラットな関係が持てないなら変えてもいいのです】
大石さんの診療では、認知症のある方が安心して暮らしていけるために、ご本人との対話をとても大切にしています。 ご本人が暮らしの中で「今まで何を大切にしてきたのか」、「今は何を大切にしたいのか」について家族や専門職の方は医師に教えてあげるという、フラットな関係でいいと大石さんはおっしゃいます。
〈 ゆずの感想 〉母が何に喜び、何に悲しんできたのか一番知っているのは一人娘である私…。認知症のある母の受診の付き添いでは「分かったつもり」は卒業!!「モヤモヤがあるならその場で解消」することを意識したいと思いました。
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④ 診察のときには笑顔を見つけて伝えよう stand.fm
診察では「ご本人が楽しんでいること」や「できないと思っていたけど、こんなサポートをしたらできたこと」を大石さんは教えて欲しいのだそうです…。
【認知症とともに生き生きと暮らすためには、ご本人が暮らしの中で何を幸せと感じているのか医師に伝えることがとても大切なのです】
認知症のある方にとっての目標は、認知症があっても安心して暮らしていくことができるようになることだと大石さんは考えていらっしゃいます。
診察では「ご本人がリラックスして楽しんでいること」や「できないと思っていたけど、こんなサポートをしたらできたということ」を教えて欲しいとおっしゃっています。
生活面に着目することが大切だということを医師が分かるきっかけになって、診察で良い対話が生まれてくるのだそうです。
〈 ゆずの感想 〉母が楽しいと感じる時間を増やす工夫を続けていたら、「これはどうかな?」、「あれしてみたら?」と母の喜びそうなことを提案するのが楽しくなってきました。母に提案してできた「図書館の再デビュー」のおかげで、母が読んでいる本の話を聞くのが楽しみになりました。
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■ プロフィール 精神科医 大石 智 (おおいし さとる) さん
北里大学医学部精神科学講師 / 相模原市認知症疾患医療センター センター長
1999年 北里大学医学部卒業 北里大学東部病院精神神経科にて研修
2001年 駒木野病院精神科
2003年 北里大学医学部精神科学助教
2019年 北里大学医学部講師 相模原市認知症疾患医療センター長
日本精神神経学会専門医・指導医
日本老年精神医学会専門医・指導医
日本認知症学会専門医・指導医
著書 『認知症のある人と向き合う』 -診察室の対話から思いをひきだすヒント-
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『認知症のある人と向き合う』
-やさしい気持ちの循環がはじまるヒント- メッセージをありがとう♡
【 4回の番組の振り返り・コメントシェア・これからの展開 】
今までお届けした4回の番組をリスナーの方々からお寄せいただいたメッセージとともに振り返りました。今後の展開についてもお話ししています。
① じっくり話を聞くことって大事なんです
② バカボンのパパの名言「これでいいのだ」の活用のススメ
③ 医師のセカンドオピニオンのススメ
④ 診察のときには笑顔を見つけて伝えよう➡︎今回はこの内容を熱く振り返っています
■ お便り募集中
⭐️大石さんへの質問や番組を聞いての感想をお待ちしています。
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これからも応援してくださいね
このシリーズを最初にアップしたのは残暑が残る2021年9月でした。当時は認知症のある母の気持ちに寄り添えず、衝突して凹んでばかりでした。
今では「母と一緒に何を楽しもうかな」と考えて、穏やかなときを持てるようになりました。
この番組があなたと、あなたの大切なご家族に向き合う時のヒントになると嬉しいです。
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