#3 真っ白の渦~展示概要
6月5.6.7日の3日間に渡り「奥野ビル」にて
展示を行います。
5感で...6感で樂で頂けたらと思います。
互いが求めるかのように
お会い出来たら嬉しいです。
「私の中にあるもの」を両手に抱えて、扉をそっと開けた。ぎゅっと握る、強く。大丈夫、ここにしっかりとある。目の前には真っ白な世界が広がっていた。両手に抱えていたものを下ろし、絵を描こう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「私の中にあるもの」とは「藁」を指します。日本には「溺れる者は藁をも掴む」ということわざが存在します。頼りにならないかもしれない...それでも私は信じ掴むことにしたのです。今でこそ需要が少なくなってきましたが、昔は住居や生活などで日本人の暮らしを支えてきました。それは本当に「近く」にあったものなのです。
2020年に起こったCOVID-19のパンデミック化における日々を過ごすに当たり、私だけでなく世界中の方が自分自身と向き合う時間がとても多くあったと思います。今までの「当たり前」が失われ、新たな生活様式が求められるようになりました。私は何が大切で何を守りたいのか...と問い、「私の中にあるもの」こそが大切で守りたいと気づいたのです。どうか光ばかりに囚われることのなく、自分の内側にあるものを見つめ手を取り合うことは出来ないのでしょうか。今、あるものに目を向けることがパンデミックに打ち勝つただ一つの道のように感じるのです。そこから今回行う展示タイトルを『WaRa展』と名付けました。扉を開けて内側にあるものを手にとって頂けると嬉しいです。
「誠実な心」があれば落とし物は
すぐ見つかるんじゃないかな。
まだそこに落ちてるんじゃないかな、
遅くなんかないんじゃないかな。
渦めいて、でも真っ白だ!
勝田彩加
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?