【映画】#3 無償の愛
『彼女がその名を知らない鳥たち』
2006年、沼田まほかるによるミステリー小説で2017年に蒼井優と阿部サダヲで映画がされた「彼女がその名を知らない鳥たち」を観了しました。
主人公十和子(蒼井優)はいつも欲求不満の状態でイライラしている。彼氏の陣治(阿部サダヲ)は十和子が働かなくても、イライラをぶつけられても何も怒らずいつも優しい。そんな陣治の見た目はお世辞にも良いといえないほど汚い。それにイライラする十和子も分かるが、じゃあ何故一緒に居るのか…だ。だんだん明らかになっていく…陣治があれだけ優しくできた理由が、十和子が離れなかった理由が。「無償の愛」というのは正にこの事だと感じた。陣治は最初から汚い見た目だった訳じゃなかった事。いろんなものを背負って、背負いながら最後は飛び立っていった。こんなにも苦しくて愛に溢れた物語はないな…と。「俺を産んでくれ…!」十和子に希望を残した終わり方、小説も読んでみたい。
まず何の情報もないまま映画をみたので途中は「何を見てるんだ」とか「飽きる」とかそんな風に思いながら結局は泣いちゃってました。結論、とてもよかったです。愛というのは本当に凄い、綺麗事なしで愛があればなんにでも出来るじゃないかなと思わせる程に。
私はこれを愛と呼べると思います。そして陣治の旅たつ姿が美しく見えました。依存のように愛してた。幸せになってほしいと思う。☆3.8です。
#映画 #映画考察 #映画感想 #彼女がその名を知らない鳥たち
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