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東京藝大卒展



毎年1月の末にある東京藝術大学の卒業・修了作品展が開催される。
私は毎回出向いた。(恒例行事である)
上野駅を降りて上野恩賜公園を横切り東京藝術大学へ。見事なキャンパス、始めて行内に入ったときは殺伐とした空気に思わず唖然した。
血が流れてるのに冷たい。いつだって戦っているんだ。

コロナ渦により去年(2021年)から予約制となり、どこの美術館もそうだがなんだかなあという感じ。私はふらっと行きたい。
作品からこの視点もあったか!ぐねぐねしてきたのだな(色々考え頭を悩ませたと同義で)とかと、自分の思考や視界もクリアになる。その時は、私も自由になれる気がしている。これだけの多様が認められきた現在に私たちは何を思い何を考え創るのか。そしてこれまで以上に多様性を求めるならば私たちに何が創れるのか。私は何が書けるのか、そんなことを思うとキーボードが動かない。ほら、今も止まってる。


純度や感度は100パーセントが良いに決まってるって。不純物は濾過して捨ててしまえよ。そんな東京は汚い。いや、人間は汚い。
ここで息を吸って吐く事は不純物を循環しているのか・・・?
でもひとつだけ気づいた事がある。液体は少し濁っているくらいが丁度いいって事を。前が霞んで見えないくらいが息がしやすい事を。


それでも私は100パーセントにしたい。これだからヘタなんだ。




#エッセイ #処女作 #随想録 #故郷東京





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