私はその日、よくわからないけど、全てうまく行くような気がしていた。 昨日の夜にはなみずきの匂いの入浴剤を入れた。ちゃんとストレッチをした。首筋に甘い匂いをたらした。 たとえば、言葉のあやだとかチョークで手を汚す、彼だけの技法的なものに官能さを感じる時。 彼の濡れたドロップのような目に吸い込まれる時。 このまま、途方もない夕暮れの赤に血も骨も染められていくような感覚にふと恐ろしくなる時。 美術館で意識が研ぎ澄まされ、外に出た瞬間、全て夢だったのではないかと胸がざわざわ
書こうとは思っていたのですがこんな季節になってしまいました。 文章に圧倒されたかったけど、その凄みに気圧されるのが怖くて逃げてた気がする。 自分の書く文章の拙さに絶望したくなくて逃げてたけど、どっかでずっと身震いするようなお話が読みたかった。本屋に行っても本の圧に押しつぶされそうになって、涙が止まらなくなり、何も選べずに帰る日々が続きました。 あとは単純に大学の期末レポートが忙しかった。 あと、常にあたしはネガティブな感情に振り回されていたんだなー…と思います。ネガティブな
(続き) 愛と生殖という、これまで正反対の概念だと思っていたものがイコールで結ばれることもありうるのだということを、理屈ではなく体で思い知らされたような気がした。 中山可穂「花伽藍」
その夜、バスルームから出て交わったとき、わたしは生まれて初めて、精子をもたない自分の体を欠陥品のようにもどかしく思った。彼女を孕ませることのできない自分に、とつもない無力感を味わった。(続く)
エロスはギリシアの愛の神であるが、一説によると、原初の卵が二つに割れて、そのなかからエロスが生まれ、卵の一部は天、一部は地になったという。 幻想の肖像
天使ちゃん その虹彩の花束はぼくを隠したまま枯れないで
中山可穂さんの「深爪」を読了しました。前回の『天使の骨』に引き続き物語の主軸は女性同士の恋。それから今回は家族の絆というか…手に取ることのない、形ないものに縋り付いてしまう人間の性(さが)であったりとか。 女性との恋にどうしようもなく溺れてしまった一児の母である吹雪は夫と息子を置いてある日突然家出します。母親というこの世で1番責任のある仕事を放棄して恋に夢中になれる軽薄さ、それでも親権は私に譲れと夫に言う図々しさ、したたかさ。でも彼女のそういう我儘に喜んで振り回されに行く特
久々に読書をしました ずっと放浪していたくて、一通りの流れがある事、例えば、起承転結だとか、喜怒哀楽だとか、そういう流れを逆走したくて、兎に角、本でも映画でも"物語"から離れていました。物語がダメなら、新書でも…ビジネス書でも…と思ったんだけど、ただただつまらなくて。青二才です。というかそもそも、私は現実逃避のために本を読んでいるので活字を媒介してまで現実を見たくないです。 中山可穂さんという作家さんを知りました。 なにきっかけだったかな? でも『深爪』『白い薔薇の淵まで』
酔った勢いで書いてます。 8月が幻想であったかのように過ぎ去った9月の初めの某日、神楽坂のめちゃくちゃ良さげなワインバーでシャンパンから初めて白、赤、デザートワイン2種、ブランデー、締めにシードル…とあまりにもフルコースでアルコールを楽しんでしまい、ほかほかしながら電車に揺られてます。 とても尊敬する方とお酒を飲みました。 私が興味のあるジャンル、例えば、キリスト教、日ユ同祖論、トルコ、文学、神話………何もかもに造詣が深い方で、私がその方と同じ年齢になってもそこまで博識には
わーい! 池袋の古本市に行ってきました。 8/17〜だったんだけど、てっきり8/7〜だと思っていて行ったらやってなくて仕方なく池袋のデカめのブックオフで5冊ぐらい一気に小説を買って満足して、しばらく本買うのはいいや〜と思っていたのに、今回もしっかり5冊ほど買ってしまいました。 もともと、本を新書で買うことはなくて(高いので…)学校の図書館を乱用するか、古本で買うことが多い。 家の近くにもまあまあ大きめのブックオフが有るんだけど、ほとんど入れ替わらないので飽きちゃって、神保町
時刻は深夜1:37です。 炭酸水のペットボトルと何故かSABONのスクラブが入った袋を腕にぶら下げながら近所を徘徊してます。ちなみに携帯の充電は28%。朝まで持つかは微妙ですね。 気持ちの整理がなかなかつかない。つけられない、と言うか。何が悪かったのか、何がいけなかっなのか、どうしてなのか、他人から責められても理由や要因がはっきり分からなくなって、分からない自分に理解が追いつかなくて、いつまで経っても泥水の中で綺麗な水を探している状態です。 それをこんな感じで、言葉でうまく
(「文字に触れる」の続きというか派生です。大学の友人が褒めてくれたのでもう少し詳しく書きます) セックスが愛情表現なら友達ともセックスしたいと思いませんか? そのまま性交渉の意味です 最近風呂入って裸になるたびに考えてるんですが、男女の間だけに通用する愛情表現があることがなんか悔しい。 もちろん女同士でも男同士でもやろうと思えば全く問題無いんだろうけど、意識とか気持ちとか無視して本能的にだけ考えれば、男女のセックスの方が色々都合良く作られているし、快楽云々以前に生殖として
感想文です 今更ながら、宮木あや子さんの『官能と少女』をたった今読了しました。ずっと気になってたんだけど、どの図書館にも本屋にもなくて結局300円でメルカリで買いました。安い!やったー! フィクション小説が好きで、中でもいわゆる少女文学が好きで、中でも思春期で揺れ動く少女の心や体が好きなわたしにはもってこいの内容でした。 「官能」と言っても、タイトルと可愛らしい表紙から、三浦しをんさんの『ののはな通信』や村田沙耶香さんの『しろいろの街の、その骨の体温の』程度の性描写かな〜と
昔から乗り物の中でゲームをしようと、本を読もうと全く酔わない体質だったが、歳を取るごとに電車だけ酔うようになった。なんでなんですかね? 特に高校の時、通勤ラッシュの電車に押し込まれるのはかなり苦痛で、2、3駅ですぐ降りるのでなんとかなってたが、それでもまだ慣れてない高1の頃は気持ち悪くて途中下車したり学校ついてすぐ吐いたりしてたなー 大学生になってから通学に2時間かかるようになり、一人暮らしも検討したけどコロナのおかげで全部リモートになったので不幸中の幸いでした。 なので電
まあまあ久しぶりになってしまいました 最近の生活といえば、バイト先と家の往復のみでした 3月中旬から徐々に体調を崩し、夜寝付けずに薬に頼っても朝がしんどかったり、ご飯食べれなかったり、胃がおかしかったり。1週間前ぐらいから本格的に起き上がれなくなり久々にデカめの病院に行った。今回行った総合病院に行くのは小4の時骨折した時ぶりで、よぼよぼのおじいちゃん先生に、打った時に曲がった骨を力づくで治された時に使った部屋と同じところで診療されて一瞬背中に冷や汗かいた。 嘔吐と貧血が治ら
うちの親毒親でさ〜、と話す人がいた フツーに家族旅行も行ってるし両親揃ってるし、高校も私立入れさせてもらって予備校も行かせてもらってた 私は母子だったけどそれが不幸だとも不憫だとも感じたことがない。ただ母親の人格に(精神に)少しばかり問題があるのでそれに散々振り回された時期もあって、それを思い出すと頭痛がしてくる程度 なんかちょっと物忘れするだけで精神科に行って病名をつけてもらったり、親と少しの齟齬があっただけで毒親扱いしたり、自ら不幸を自覚することって怖く無いのかな?と