見出し画像

「すみだの男たち」第3弾 PART3

こんにちは!
IKIJIプロジェクトの近江です。

「すみだの男たち」第3弾のPART3は、大松染工場の中條康隆さんです。中條さんは、江戸小紋の染色をする職人さんです。

大松染工場(Website
江戸小紋や浴衣の染色を行う都内でも数少ない染工場

伊勢型紙を水で濡らして柔らかくする中條さん

江戸小紋は基本、伊勢型紙を使用して染色します。
まずは伊勢型紙を1時間くらい水に浸し、柔らかくしてから使用します。型紙は和紙に柿渋を塗って長持ちするようにしてあり、表面は薄い網目状の紗(しゃ)が貼ってあります。

表裏を確認する中條さん

作業を見せていただくにあたり、数ある伊勢型紙の中から好きな柄を選ばせていただき、上の写真の扇子がデザインされた柄をセレクトしました。


次に糊付けの作業です。
防染糊という糊を生地に塗ることで、染まって欲しくないところを染まらないようにする作業。生地が白いものは、白い糊だと分かりにくい為、炭を砕いたものを入れて、灰色にしています。


防染糊を塗る作業

「ホシ」と言われる●印に型紙を合わせて柄をつないでいきます。

言われないと分からないくらい小さなホシ

柄をつないでいくと「ホシ」は全く分からなかったです。(笑)
この小さな穴に合わせていくなんてすごい職人技!

この後、染色をして糊を洗い流して最後に高圧釜で蒸し、その後水洗い。乾かして、ゆのし屋さんで仕上げて反物が完成。
生地の仕上げは、服の生地と基本が同じでしたので、ちょっと身近に感じられた瞬間でした!

染屋さんは、組合員でお父様の時代は15件。現在は8件。段々減ってきているとのこと。大松さんのように職人さんを抱えて行っているのは、都内だと新宿区にある1社と大松さんのみ。それだけ、着物や浴衣を着る人が減ってきているのでしょう。
私も着物を久々に着ようと思います!

都内の染工場が新宿区か墨田区に分かれている理由は、大きな川があるから。神田川と隅田川。歴史が垣間見えますね。

会社の前で。笑顔が素敵です

ポロシャツが大好きでこの日もIKIJIのポロシャツをとてもかっこよく着こなしていらっしゃいました。こだわりは、衿は立てること。衿が立たないポロシャツは買わない程のこだわりでした。

大松さんでは染色体験もできるので、興味がある方はぜひ!

PART2は、こちら

IKIJIの公式ページはこちらから

ホームページ

INSTAGRAM

FACEBOOK