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【男性必見】男の尿漏れとリハビリテーションの科学

こんばんは。

突然のテーマですみません、たからです。

今日は男性の尿漏れとリハビリテーションを科学的に。尿漏れとリハビリって関係あるの?と思った方は最後まで是非一読ください。

急な変化球に驚かせてしまうかもしれませんので、簡単に経緯も説明させてくださいね。なぜこんな記事を書くことにしたかというと。

学生時代に、ちょっとしたきっかけから、高齢者の骨盤底筋体操の教室をやっておりました。               

※骨盤底筋トレーニングとは?  まず、骨盤底筋とは骨盤の底(下部)にある筋肉の総称。肛門や膣周辺の筋肉ですね。内臓の位置を保ったり、おしっこを止めたりしてくれます。骨盤底筋トレーニングとは、肛門や膣をギューッと絞める→緩めるを繰り返す体操で、どんな姿勢でもできますが、関節の動きがないので、ちゃんと出来ているかが分かりにくい体操でもあります。ゆっくり絞めたり、早く絞めたり、強く絞めたり、軽く絞めたり、バリエーションが沢山あります。(↓参考)

そんなこんなで骨盤底筋について、勉強することになり、最終的に北海道大学に所属していた際に、尿失禁とリハビリテーションについて研究させて頂きました。現在も下部尿路障害とリハビリテーションについて、勉強会にも参加させて頂いています。

尿漏れは女性に多いので、女性のセラピストが多いのですが、僕はレアケースの男性のセラピストでして、重宝して頂いています。今回、男性の尿漏れとリハビリテーションについて、リサーチするよう依頼がありましたので、ここでも、共有致します。

男性は是非見て欲しい。女性も一応見て欲しい。

若い男性も悩みやすい尿漏れ

①排尿滴下 おしっこの勢いが落ち、最後は点滴のように滴下するちょい漏れ状態

②排尿後尿滴下 おしっこ終わった~っとパンツはいたときに、あれ?まだ出た~💦というおっかけ漏れ状態(トイレから出る際に認められる不随意的な排尿)

球部尿道っていう陰嚢の付け根らへんにある場所に尿が溜まったり、そ子にある筋肉がうまく働かなくなったときにおきるらしい。起因不明な場合や加齢による衰退なども原因になる。

一時的な対策

ミルキング:おしっこ終わったら牛の乳しぼりのように絞り、出し切る。ポイントは陰嚢裏側の付け根部分を圧迫しながらしっかりと絞り出すことだ。

しかし、これは一時的な対策であり、長期的な対策にはならない。

長期的な対策

骨盤底筋トレーニング:排尿滴下や排尿後滴下に対するリハビリテーション(理学療法)についての研究はとても少ない。けど、あります!朗報!

介入群(治療群)①骨盤底筋トレーニング ②ミルキングとコントロール群 ③カウンセリングのみでランダム化比較試験(RCT)

パッドテスト(尿漏れパッドでどれくらい漏れがあるか重さで評価する)。今回は4時間以内のパッドの増加重量を計っている。

骨盤底筋トレーニング群は平均4.9gの減少

ミルキング群は2.9gの減少

カウンセリング群は減少無し

骨盤底筋トレーニングvsミルキングで有意差はなかったけど、平均を見ると結果はいいよね!という報告でした。

他にも勃起障害を有する患者に対して、骨盤底筋トレーニングを行う事で排尿後滴下の改善があったという報告も。

まだまだ研究としては少なく、回数や姿勢・頻度に関して統一された見解が無いのが現状です。

しかし、

男性の皆さん、今からやっておいた方が良いかもしれません。もちろん女性もやったほうがいいので、パートナーに教えてあげてください。

すでに症状がある方は、まずはミルキング。並行して骨盤底筋トレーニングをお勧めします。もちろん、症状によっては病院を受診した方が良い場合もあるので、参考までに。まぁミルキングも骨盤底筋トレーニングもやることでデメリットもないと思います。

※副作用について

前立腺全摘除術後の骨盤底筋トレーニングで肛門痛を訴えた症例が1例だけあったようです。どれだけ頑張ったんだろうか。筋肉痛が出るほどトレーニングできる筋肉ではないので、副作用に関する報告はこれ以外なさそうです。

参考文献

これがかなり詳しくのっていて、論文もここから拾い、調べました。凄い本です。


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