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性機能障害とリハビリテーションの科学

こんばんは。

さて、今日は久しぶりのリハビリテーションの科学編でございます。

今日は初の有料記事ですが、最後まで読めます。売り上げがあった場合は、すべて寄付します。そして、公表しますので、ご支援をお待ちしております。

さて、性機能とリハビリテーションってどう関係すんの?と思われる方が多いかと思います。前回の尿漏れとリハビリテーションの科学でも尿失禁とリハビリテーションてどう関係すんの?と思われたかたも多かったでしょう。

【前回の記事】

今回は、男性の性機能障害とリハビリテーションについての研究や現状についてリサーチしたので、ご報告致します。

男性不妊症の原因で勃起障害は割合多いなあ、とか。早漏の有訴率高いなあ!バイアグラに負けてない!とか驚くことも多かったです。

この知識は男性及び女性も是非知っておいて欲しい知識であり、アウトプットさせて頂きたく、noteを活用させていただきます。

さぁ、男性の性機能障害(立ち上がれ日本男児)についてです。

科学的根拠に基づきながらこれらを考えていきます。

勃起障害編

1:勃起障害について

定義「本人と相手が満足した性行為に達成し、完遂するために適切な勃起を維持できないこと」

重症度は軽度、中等度、重度と分類される。

10回中7~8回に性行為が完遂できる状態が軽度

4~6回が中等度、0~3回が重度とされる。

有病率は不明。

40歳以下は20%以上

40歳以上は50%以上

70歳以上は66%以上

他の併存症(高血圧、糖尿病、心疾患)を有する場合が多い。

2:勃起障害とリハビリテーションの科学

骨盤底筋トレーニングの勃起障害治療への効果について

骨盤底筋トレーニング:骨盤底筋とは骨盤の底(下部)にある筋肉の総称。肛門や膣周辺の筋肉ですね。内臓の位置を保ったり、おしっこを止めたりしてくれます。骨盤底筋トレーニングとは、肛門や膣をギューッと絞める→緩めるを繰り返す体操で、どんな姿勢でもできますが、関節の動きがないので、ちゃんと出来ているかが分かりにくい体操でもあります。ゆっくり絞めたり、早く絞めたり、強く絞めたり、軽く絞めたり、バリエーションが沢山あります。

【参考】

トレーニングの頻度は、統一されたコンセンサスがないのが現状。

30分間を9カ月という研究もあれば、一日18回強く絞めるという研究もある。筋肉痛を起こすようなトレーニングでもないので、たくさんできるに越したことはない。どんな姿勢でもできるので、思い出したらやる。がベストと私は解釈しています。

さて、研究を見ていきましょうか。

静脈由来性勃起障害の124名を対象とした大規模な試験

プラセボ群、バイアグラ群、骨盤底筋トレーニング群の三つにランダムに分け、3か月後、骨盤底筋トレーニング群はバイアグラ群より改善を認め、プラセボ群より顕著に改善を認めた。バイアグラに勝った!

46%の患者が陰茎の硬さの改善を自覚した。

55名の男性患者を対象にランダム的に骨盤底筋トレーニング群と生活習慣見直し群に分けた。3か月後に骨盤底筋トレーニング群はコントロール群よりも顕著に改善を認めた。コントロール群も骨盤底筋トレーニングの指導を受けて3か月後に顕著な改善を認めた。

勃起障害に対する第一選択として、侵襲性の低い骨盤底筋トレーニングは有効であり、予防としても有効な策になると考えられる。

御座早漏編

3:早漏とリハビリテーション科学

定義「性器挿入前や直後に、少しの刺激で望むより早く射精し、それが繰り返している状態である。それによって悩まされ、不快感を感じ、患者はほとんどもしくは全くコントロールできない状態」(WHO)

ここで興味深いのが、国によって正常の射精までの時間が7∼14分までと異なる研究結果もあるそうです。なので、時間では早漏と決めつけないでください。そして、長期の禁欲によって早漏をきたすものでもないそうです。逆に勝負の日の直前に調整しても、早漏は早漏ということです。

原因は凄く複雑です。生理的な原因がない限り、心理的な要因が考えられる。

有病率 16.3%∼32.5%

10人中2~3人は居ますね!射精までの時間が歳と共に増加する研究報告はありません。年齢を重ねてダンディになっても早漏は早漏なようです。勃起障害とは別なんですね。

ストップウォッチを使った凄い研究もありまして

初体験時に比べ、射精時間は同じというのが76%

短くなったというのが23%

長くなるのがわずか1%

皆さん、時が解決しない事もありました。ダンディになっても早漏は早漏。

早漏に対するリハビリテーションの効果について

質の高い研究はまだありません(RCTのような)。

ただし、研究が無いわけではありません。

早漏に悩む男性18名を対象にした研究では、11名が骨盤底筋の制御と共に射精反射をコントロールできるようなったそうです。てことは、骨盤底筋を使えるようにすれば、早漏の予防にも繋がるかもしれません。

対象者数が少ないんですが、希望に満ちた研究と言えます。

4:改めて骨盤底筋トレーニングについて

これで本当に効果があるの?と思っちゃうような地味な運動です。

肛門を閉めるように力を入れる、抜くの繰り返しです。

上手く出来ているか不安な場合は、椅子に座り、手の指がお尻の穴に触れるように、手をクッションにして座ってみてください。

指が触れている部分が骨盤底筋です。

これが上に上がる(指から離れる)動きが出来れば、骨盤底筋が収縮できているということになります。

うまく出来ましたか?

出来ない場合は、、、、早漏や尿失禁、勃起障害の予防のために練習してみても良いかもしれません。

骨盤底筋トレーニングどうしても難しい場合はご連絡ください。

貴方の生活がより良いものになりますように。

最後に

5:【再掲】記事の使い方について

※この記事は無料で最後まで読むことが出来ます。

※購入された方が居た場合に、NPO法人Fineさまに寄付しようと思っています。6月中のみ有料記事にしようと思います。

※男性不妊症の原因で勃起障害は割合多いなあというのもあったので、不妊治療環境改善のために活動されているところにしようと思います。3000円以上なので、足りない部分は僕が補填しようかな。と。

最後までお読みいただきありがとうございます。


【参考文献】


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