夏に受ける美容医療おすすめの施術④
ボトックス注射
ボトックスとは
ボトックス注射（ボツリヌス注射）はボツリヌス菌が産生する成分を加工したタンパク質の製剤のことです。
このタンパク質には、「筋弛緩作用」という筋肉をリラックスさせる働きがあるため、美容医療では「表情ジワ」の改善に用いられる治療法です。
ダウンタイムがほとんどなく受けれれる治療のため、アメリカでは、年間440万人が施術を受ける、とてもポピュラーな美容施術の一つです。
もともとは、1970年代から眼瞼けいれんや斜視、多汗症に対して使用されてきましたが、1980年代後半から美容医療の分野で使用されるようになり、2003年にアメリカのFDA（食品医療品局）により、シワ治療薬として認められました。
（*FDA：Food and Drug Administration=日本の厚生労働省に当たる機関）
日本では、2009年に65歳未満の眉間の表情ジワへ、2016年5月からは65歳未満の目尻の表情ジワの治療にも使用できるようになっています。
ボトックス注射の仕組みと効果
ボトックス注射の仕組み
ボトックス注射の成分であるボツリヌストキシンには、筋肉を動かすための神経伝達物質（神経筋間の情報伝達を担う物質）であるアセチルコリンの分泌を阻害する作用があります。
アセチルコリンの分泌が阻害されると、筋肉を収縮させるための情報がうまく伝わらなくなります。その結果、筋肉の緊張がゆるみ、筋肉がリラックスした状態になります。
この働きにより、眉間や目尻の表情ジワの改善に効果を発揮します。
ボトックス注射の効果
表情ジワは、笑顔を作ったり、顔をしかめたりするときに、表情筋という筋肉の収縮によって眉間や目尻、口の横、顎などにあらわれます。
表情ジワは本来一時的なものですが、繰り返し筋肉を動かし続け、加齢とともに皮膚の弾力が低下してくるとシワが消えにくくなり、”刻みジワ”へと変化していきます。
そこで、筋肉の緊張をほぐす作用のあるボトックスを表情筋に注入することで、筋肉をリラックスさせるため、シワの改善や将来の刻みジワの予防の効果が期待できます。
また、咬筋（エラ）へ注入することで、咬筋の発達が改善され、小顔効果や歯ぎしり・歯の食いしばりも改善します。
シワ治療の他にも、前述の通り、腋窩多汗症（腋の多汗症）や眼瞼けいれん、斜視の治療にも使用されます。
持続期間
表情筋に対する治療効果があらわれるのは、一般的に注射した2〜3日後からです。その後個人差はありますが、注射から2週間後に効果をご実感いただけ、3〜6ヶ月ほど効果が持続します。
ボトックス注射の効果は永続的なものではないため、時間が経つと効果が薄れていきます。
治療の影響で治療前よりもシワがひどくなることはありません。
定期的に受けていただくことで、シワのない状態を維持することができます。
ボトックス注射の際に気をつけること
ボトックス注射の効果が強すぎると、筋肉が必要以上にリラックスした状態になるため、眉毛が下がったり、まぶたが重くなったりすることがあります。（ほとんどの場合、薬剤の効果が弱まるとともに症状がなくなります）
一方、治療効果の実感が得られない場合やシワへの効果が弱いこともあります。（当院では、2週間後に効果がもう少し欲しい場合は、1単位2,200円で追加できます）
ボトックス注射は、妊娠中・授乳中の女性に使用することはできません。
また、妊娠する可能性のある女性は、治療中だけでなく、治療終了後から2回目の月経を経るまでは避妊が必要です。
男性が受ける場合は、精子形成期間にボトックス注射が投与されるのを避けるため、3ヶ月の避妊が必要になります。
その他、注入部位のかゆみや浮腫、赤みが出たりアレルギー反応が出ることもあります。
当院での治療について
使用する薬剤
ボトックスビスタ®
厚生労働省が承認しており、日本基準での有効性・安全性が評価され、厳しく品質管理されています。
また、治療をおこなう医師についても、所定の講習を受け、認定された医師のみのため、安心して施術を受けていただけます。
適応部位
治療後の注意事項
・ボトックス注射の治療前後2週間は、レーザー等の施術を受けることは避
けてください。※同日のレーザー施術は可能です。
・ボトックスは熱に弱いため、当日は長時間の入浴、激しい運動、飲酒は避
けてください。
・施術部位をマッサージすることは避けてください。
料金
額（7単位）：15,400円
眉間（10単位）：22,000円
目尻（12単位）：26,400円
顎（12単位）：26,400円
エラ（咬筋）30単位：55,000円
エラ（咬筋）50単位：88,000円
バニーライン（6単位）：13,200円
追加（1単位）：2,200円
※その他、ご希望の部位がございましたらご相談ください。