雲と空と山と海と
徐々に赤らんでいく水平線にカメラを向けて、日の出を待つ。
太陽が顔を出さないうちから、世界はもうこんなに明るいものなのかと驚いていた。
ぐんぐん、あっという間に位置を変える太陽の速度を感じながら、太陽は空に昇っているものじゃなくて、昇っていくものだったなあなんて、今更過ぎることを考えたりもした。
朝日はもちろん綺麗だったけど、雲と空と山と海の色合いが綺麗で…
途中からは朝日じゃなく、周りの景色の色合いを捉えることに一生懸命になっていた。
せっかく生きているのに、もったいないことをしてきたな。
こんなに美しいものが毎日毎日みんなに等しく訪れていたのに。
そのことを意識している人は少ないんだろうな……
最近、日々感じていた、自分と他人の違いなんてちっぽけなものだと気づく。
そんなものに囚われていないで、世の中の美しいものにちゃんと心動かされる自分でいたい。
朝日を浴びてから始める1日。
そんな日を月に1回は持ちたい。
朝って素敵だ。