シーアールイー[3458] レビュー
http://www.cre-jpn.com/
【事業概要】
事業用不動産の総合サービス。ワンストップソリューションを提供。
①不動産管理事業
・マスターリース業務
不動産所有者から借りた物件を転貸している。自社保有がないためリスク低い。総物件の81%が物流施設。稼働率は97.7%と非常に高い。
・プロパティマネジメント業務
物流施設や商業施設のテナント誘致 賃貸借契約代行 トラブル対応
物件はマスターリース満了したものなど
・工事業務
マスターリースによる賃貸事業を提案し工事受注。修繕・改造も
・リーシング
物件へのテナント誘致。
②物流投資事業
物件開発して売却し、キャピタルゲインを得る。ロジスクエア八潮・ロジスクエア日高を売却
③アセットマネジメント事業
④その他の事業
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(2013年→2014年→2015年)
売上高(百万円)
15946→22089→25224
営業利益(百万円)
841(5.3%)→2536(11.5%)→2373(9%)
自己資本比率
6.4%→14.0%→33.0%
「強み」
①ワンストップソリューション
(ニーズが発生した場合)開発・建設及びリーシングのフロー収入と
マスターリース・プロパティマネジメントのストック収入。
②首都圏を中心とする豊富な実績
70万坪 管理物件の9割以上
東京オリンピックへ向けてさらに拡大?
「事業環境」
・EC市場の拡大 年間成長率13%
多頻度小口配送に対応するための高機能物流施設を提供
・3PL市場の拡大 年間成長率10%
「今後」
不動産管理事業の収益だけで全体の販管費をカバーできている。
その上で、物流不動産投資事業に注力。
首都圏以外への展開も。
ロジスクエア久喜及びロジスクエア羽生が竣工予定 売却を目指す
【5段階評価】
成長性:4 28年7月期売り上げ予想は34638百万円。これは前期に比べて37%増。おそらくこれは不動産投資事業の2物件を売却したこと前提の予想。不動産管理事業での安定収入+不動産投資事業で成長と位置付けている。人が住む物件ではなく、物流倉庫としての物件であるため、EC市場の成長とともに伸びていくであろう。マイナス金利も追い風。ただし、もしも物件開発の遅れ等問題が起きれば一気に成長率は低下する。
収益性:3 28年度は営業利益率7%を予想。不動産業界では高くない。
財務健全性:3 自己資本比率30%前後。普通。不動産管理事業は安定しているため、財務体質悪化はしにくい。ただし営業キャッシュフローがマイナス。これは注意。
市場における優位性:3 ①ワンストップソリューションを提供しているため、収益機会が多いこと。これはつまり、営業力が強みと思われる。
②経済の中心地である首都圏の実績が高いこと。ただし、首都圏の大災害が発生した場合のリスクはかなり高い。
割安感:4 2/22現在、PER7.7倍 PBR1.3倍。少しお得感あり。
総合評価:3 不動産管理事業が非常に安定しているため、安定経営が見込める。成長に関しては開発物件の売却益次第。不動産投資事業はお金儲けをするため感がプンプンするので、個人的には好きじゃない。でも、エンバイオHDとの提携したことにより土壌汚染地の浄化→土地開発→物流施設の開発を積極的にやっていくなら応援したい。
【28年7月期第一四半期決算短信より】
・管理面積100万坪達成
・エンバイオHDと資本業務提携
→土壌汚染地の浄化再生跡に物流不動産作るのか?社会的意義は大きい。
・不動産管理事業のみ利益あり
物流投資事業・アセットマネジメント事業は損失
それぞれ、物件開発費・収入のずれ込みが原因でありこれは第二四半期以降改善されそう
[チャート分析]
(大和証券チャート)
25日移動平均線は下降中だが、傾きが横向いてきた。
MACDもシグナルを上抜け。そろそろ反転?