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シリコンスタジオ[3907] レビュー

http://www.siliconstudio.co.jp/

3D技術に強み。
事業は3つ。
・開発支援・推進事業が主力。前期は瑕疵対応にて減収減益。
・コンテンツ事業はいわゆるゲーム。売り上げ伸びたが、広告費増のため増収減益。
・人材事業は規模は小さいが安定して利益を出している。増収増益。

14年→15年期での変化
売上高8056→8231 +2.2%
営業利益841→266 -68.3%
営業利益率 3.2%
(減益理由)
ゲームの広告宣伝費増加・・・継続する可能性あり
研究開発費(瑕疵対応)増加・・・一時的なもの
自己資本比率37.6%→67.5% 上場で資金調達したことによる。

2016年11月期予想
通期予想(百万円)    
売り上げ 9369             
営業利益 300            
営業利益率 3.2%

製品
・リアルタイムレンダリングエンジン「Mizuchi」
 光の反射をうまく表現できている。物理レンダリング使用。
・ポストエフェクトミドルウェア「YEBIS3」
・オールインワンゲームエンジン「OROCHI4」
・総合ソフトウェアプラットフォーム「ALCHEMY」
・フェイシャルアニメーションソフトウェア「Motion Portrait」
・サウンドミドルウェア「Wwise」
・SWF変換エンジン「BLADE」
・スマートフォン用ゲームエンジン「Xenko」海外注力用

【5段階評価】 

成長性:5 ゲームはよりリアルなものが増えていくことに加え、VR・AR技術が製品として伸びてくるであろう。その時に、当社の3D技術が威力を発揮する。引き合いが増え、売り上げもそれに伴い伸びていくと思われる。来期は売上高13%増を見込んでいる。

収益性:3 営業利益率3.2%と低い。瑕疵対応が原因。さらに、販管費が多くを占める。今期も販管費はさらに増加することを予想しているため、利益率の向上は難しいか。

財務健全性:4 上場により、市場から資金調達。自己資本比率67.5%へ改善。

市場における強み:5 ミドルウェアを提供していることである。3D技術は業界随一。ピクサー映画にも採用されている。

割安感:3 2/17現在、PER36倍・PBR1.6倍。普通程度か。

総合評価:3 開発推進・支援事業がしっかり伸びるかが鍵となる。海外事業室を設置・「Mizuchi」の非エンターテイメント市場の開拓・「Xenko」の6月リリースと積極的に攻めていく。スマホゲームを開発提供しているが、ゲームでコンスタントに儲けるのは難しい。あまり期待できない。自社でゲームを作るより、ミドルウェアの拡販をどんどん進めていくべき。
今は様子見。
ただ、3D技術は素晴らしいものを持っている。ゲーム以外の用途にもより広がっていくであろう。間違いなく将来は上がっていく。株価が1800円ぐらいなら買ってもいいのでは。


[チャート分析]

(大和証券チャート)

25日移動平均線は下降中。まだ下がりそうか。

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