大田南畝の墓と南畝以後の家系について
大田南畝は明和八(一七七一)年、富原理与を妻とした。翌年、女児が生まれるが夭折。その後、幸を生む。幸は後に金兵衛と結婚し富と仲、二人の子を生む。更に安永九(一七八〇)年、長男・定吉誕生。後、冬と結婚。享年四十四歳。享和元(一八〇一)年、定吉に長男・鎌太郎生る。その後、定吉と冬は富、磯、鉄次郎、合計四人の子供を育てた。鎌太郎は長男・正吉を夭折して失うと、家督を相続する直系の男児がいなかったので、親戚の雄之丞(或は、権之亟とも)が嗣いだ。雄之丞の子は堅(南洋とも)。彼は南畝の『一