企業が本当に必要としている人材像とは決して社畜ではない
とある僕の尊敬する板場さんが言ってた言葉
「新人はまず洗い物や掃除。無駄と思うかもしれないけど、それをしないでいきなり板場になった人は、洗い物や掃除をする人の気持ちがわからないから厨房をまとめることができない」
これは本当にそうだと思った。maji de 目からウロコでした。
それまでの僕はシステマチックに会社をしていくのが正しい(今でも半分そう思ってますが)と思い込んでいて、掃除なんかは掃除をする専門の人を雇うべきだと思っていました。
でも、これを聞いてガラッと考えが変わりました。
若い人のためにもそれは良くないことじゃないかと。
いるんですよ。特に飲食店とかだと料理を作る人が偉くて、掃除や洗い物を下に見ている人。なんで俺がそんなことしないといけねえんだよ、みたいな。そういう人はほんとそれ以上にならない。
ところで、高知大にこれから「地域協働学部」というのができるそうで、昨日藻谷浩介さんという方がそこで高知で講演をしていたんですけどね。
その中で「協働」とは何かという話がありました。
「人がやらないだろうなー」ということをするのが協働だと。
これは独自性を持てとかそういうことだけではなくて、たとえば誰も拾わないゴミを拾うとか、誰も掃除しないところを掃除するとか、人がやりたがらないことをする、気付かないことに気付く、これが協働だと。
いや、ほんと会社の経営者ならわかると思うんですが、こういう人が会社として一番欲しい人じゃないかと。
だから、他とは違う人に思われたい、人より差をつけたいと思うのであれば、一番の近道はこれですよね。「よく気がきく」ってやつです。
僕もあまり気のきく方ではないので偉そうには言えないんですけど、気がきく人って頭が回転している人だと思うんです。
何も考えてないと気がきくとかありえないし、気付きもしない。
それと「自分の仕事はこれ」と決めてしまっている人は気が利かない。自分の範疇外のことに興味ないから。
本来「君の仕事はこれね。それ以外のことはしなくていいから、この仕事のプロフェッショナルになってくれ」というのがすばらしい職場だと思うんですが、中小企業なんてなかなかそうもいかなくて、あれもこれもしないといけない。
そういう中でやっぱり会社の中心になっていくのは「気がきく人」であり協働ができる人なのだと思う。決して声が大きい人であってはいけない。
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