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消えゆくMade in Japan 日本製を守りたい!

突然ですが、質問です。
いま、貴方は「日本製」の洋服を何枚持っていますか?
内側に必ず組成表示・洗濯表示・原産国が明記されているタグが縫い込まれているはずですので是非チェックしてみてください。日本製の少なさに驚かれると思います。

昨年の冬、某セレクトショップで10万円ほどのコートを試着したことがありました。デザインはとても素敵だったのですが、少々重くこの素材で10万円はちょっと高いかな~と悩んでチラッとタグを見ると「中国製」。とっても正直な気持ちを言うと「え!中国製で10万円?高い!!」と思ってしまいました。まぁ、偏見ですね。かつては安く作ることができた中国も現在では工賃・人件費等高騰しています。多くの日本企業が中国製からベトナム・カンボジア・バングラディシュ製にシフトしているのもこれが理由です。
でもその中国製よりも高いのが日本製なのです…。

では日本製って本当に高いのでしょうか?
近年、日本の縫製工場が次々と廃業に追い込まれています。若者の担い手もいなく60代でも若手の部類に入るとか。このままいくと「日本製」が限りなくゼロに近くなってしまうそうです。なぜ若者がやりたがらないかといえば答えは簡単、給料が安いから。日本のものづくりに携わりたいという志高い若者でも、東京で一人暮らしをするとなるとスマホ代も払うのがキツイのが現状です。それでは誰もやりたがらないのは当たり前ですよね。でもここで矛盾が生じているのにお気づきでしょうか?
だって日本製って高いんでしょ?
それなのにどうして給料は安いの??

ものづくりをしている人間なら「より良いものをできるだけ手ごろな価格で提供したい」と誰もが思っています。本来であれば付加価値(ブランド価値)をより高めて値ごろ感を出すべきなのですが、これには時間がかかります。そこで手っ取り早くコストカットに躍起になっていったのです。工賃は常に値下げを要求され、現場はどんどん疲弊していきました。生活に苦しむ若者は離れていき高齢のベテランがひーひー言いながら頑張っていても、より安い海外生産がどんどん主流になっていく…。
それでいいのでしょうか?
生産国にこだわるのはもはや時代遅れなのでしょうか?
私は違うと思います。日本人の仕事は真面目で丁寧、ちょっとした始末の仕方などに大きな差があると思っています。(縫製工場に限らず、どんな職人さんにも言えると思います)
TANBIではその仕事に見合った対価をお支払いして日本製を守りたいと思っています。まだまだ小さなブランドなので工場さんにご迷惑をかけてしまうことの方が多そうですが(苦笑)必ずや恩返しすると誓います!

最後に皆様にお願いです。
いつも言っていることなのですが価格には安いのにも高いのにも必ず理由があります。
「わ!安い♪お得~」と買う前に、なぜ安いのか?を考えてみてください。
「わ!高い。ほかで探そ」とやめる前に、なぜ高いのか?を考えてみてください。
貴方のお買い物がより素敵な物語になりますように…。

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