白ワインのお話 ソーヴィニヨン・ブラン(Touraine Sauvignon, Le Jaja de Jau)
IKEYAでは、スペインやフランスのワインを主に取り扱っています。
ワインの味わいや香りを決めるのは、ブドウの品種だけでなく、ブドウが栽培された土地や気候も重要です。また、ブドウの出来の良し悪しは毎年違います。何年に収穫されたブドウであるかを表すビンテージによるところも大きいです。このようなことから同じ品種のブドウであっても違う仕上がりになります。
今回は白ワインの代表的な品種である「ソーヴィニヨン・ブラン」について紹介します。特に、IKEYAで取り扱っている「TOURAINE SAUVIGNON(トゥーレーヌ ソーヴィニヨン)」とハウスワインである「Le Jaja de jau(ル ジャジャ ド ジョー)」の特徴をIKEYAの料理との相性を添えて比較していきましょう。
原産地
原産地はフランスのボルドー地方と言われてきましたが、近年ソーヴィニヨン・ブランの片親がサヴァニャン(フランス北東部のぶどう)という事がわかり、ロワール渓谷の上流が原産地ではないかといわれています。
産地
有名産地は、フランスのロワール地方とボルドー地方です。
ロワール地方では、ソーヴィニヨン・ブランの良さを最大限に生かすために単一品種で作られるのが特徴でミネラル感がたっぷり感じられます。
一方、ボルドー地方ではセミヨン種とブレンドされるのが一般的となっており、骨格のしっかりしたワインとなります。
Val de Loire / Touraine Sauvignon (ロワール / トゥーレーヌ ソーヴィニヨン )
産地:フランス、ロワール地方
土壌:シレックス(火打石)を含む砂利・砂質
熟成:ステンレスタンクで約4ヶ月間
相性の良いIKEYAの料理:
キャロットラペ、ホタルイカのアリオリソース和え
ロワール地方はフランスの北の方に位置しています。冷涼な産地では、グリーンの色味と艶が強いブドウになります。
土壌は、太陽光線がシレックスに反射し照り返すため、地表近くの温度が上がりブドウが完熟しやすいです。
これにより、リッチな味わいを醸し出しバランスの取れたボディとなります。
また、シレックスを含むため石を擦ったような香りも感じられるでしょう。
ステンレスタンクで約4ヶ月間熟成というフレッシュなタイプは熟成とともに、フルーツの香りが少なくなり、ミネラルの香りが強く感じられます。
ソーヴィニヨン・ブランが本来持っているハーブやレモン、ライチ、グレープフルーツといった香りのなかにきりっとした酸味が通るワインです。
Lunguedoc Roussillon / Le Jaja de Jau (ラングドック ルーション / ル ジャジャ ド ジョー )
産地:フランス、ラングドック、ルーション地方
土壌:砂質、石灰質、粘土質
熟成:ステンレスタンク
相性の良いIKEYAの料理:
ハーブチキンのサラダ、ピクルス
ルーション地方はフランスの南の方に位置し、地中海沿岸のマルセイユ西側からスペイン国境にかけて広がっています。
温暖な産地では、黄色味がやや強いブドウに育ちます。
土壌は砂質、石灰質、粘土質などで、石灰質のような保水性の高い土壌では、豊かでエレガントな酸味を生み出します。その酸味はシャープ、さわやかとも感じられるでしょう。
ソーヴィニヨン・ブランが本来持っているハーブ、ライチ、ミント、グレープフルーツのような香りに加え、温暖な産地ならではのフルーツの熟した香りやはちみつ、白い花なども感じられ、非常にアロマティックなワインです。
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