かたや、高校受験なう③
もうすぐ夏休み。
塾の夏期講習の希望コマ数を提出する時期が来た。長男の時は、本人が納得する数だけ通わせたが、今回は感染リスクを考えると、ガツガツ夏期講習行け~!!とはなれなかった。模擬試験もあったけど、今年度は自宅受講だから、試合会場のあのヒリヒリした緊張感に、次男坊が耐えられるかどうか…。
「高校どこにするか目星ついた?」
「んー、あんまり高校行きたいと思ってないんだよなぁ〜。また、勉強しなくちゃいけないんでしょ?」
「基本、学びに学校へ行くんだから。」
「オレ、バドミントンできればそれでいいんだよね~。」
「やる気のない人たちの集まりの部活でも、バドミントンができればそれでいいの?」
「中学の部活よりレベルが上がいい。やる気のないバド部の学校には、絶対に行きたくない。」
次男坊は、バドミントン部部長だった。
ふざける男子とやる気のない女子で、相当悩まされてきた。先生には、部活内はまとまらないとわかる現状なのに、統率しろと言われ、外部コーチに「連帯責任だ!」と言って、サボるコたちの代わりに怒られ、週2しか体育館練習できないのに説教で時間を奪われる。次男坊は、
ちゃんと練習しないヤツを直接叱ればいいのに、何で部長だからってオレが怒られるわけ?
そんな指導者ばかりの部活は、楽しくないし上手くならないし不信感でしかない。
悔しさを、私にこぼすことが何度もあった。私が行っている練習会に、次男坊を参加させてもらうようにお願いした。メンバーのみんなが、快く承諾してくれたので、次男坊は人見知りながら、メンバーに馴染めるように積極的に、挨拶したりアドバイスを求めながら、コミュニケーションを取っていった。
部活で練習するよりも、私と大人の練習会に行く方が、のびのびとバドミントンできて、しっかり教えてもらえて、かわいがってくれる環境で、バドミントンがメキメキ上達していった。次男坊の中で、向上心があるバド部の高校に行きたいと、自分の気持ちを再確認していた。
「中学の部活で社会や不条理を学んで、大人の練習会でバドミントン学んでる。だから、高校のバド部は向上心のあるところにしたい。」
その練習会のメンバーから、高校のバドミントンの情報を、教えてもらうことができた。もらった情報を対比しながら、次男坊なりに、行きたい(行けそうな)高校に目星をつけた。
「K高校見に行きたいんだけど、いいのかなぁ?」
「今度の金曜なら、仕事休みだから付き合うよ。都立高校は、終業式なはず。」
「校内は、入れないだろうけど、学校までの距離感と学校の雰囲気を見ておきたいんだ。」
「夏休み中の学校説明会もないし、いろいろ自分の目で見ておくのは大事だと思うよ。」
ということで、8月に一緒に行ってみることにした。