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英語学習について(2013年の日記より)

(2020年3月29日日曜日)

今後、過去につけていた日記もときたま紹介していきたい。
以下は2013年1月の日記、当時私はネパール在住。

 昨日のことです。ネパール人の大学生と仕事の打ち合わせを兼ねてランチを共にしました。その方、日本人と時間を過ごすのは私がはじめてだそうで最初は緊張していましたが、すぐに打ち解け結局二時間以上以上も話しこみました。彼女は外国に言ったことはありませんが外国に関する興味・関心が旺盛で私に質問攻めでした。
 一番印象に残ったシーン。「日本にいた頃は、夏休みに日本の高校生や大学生を引率してカナダや、イギリス、オーストラリアによく行った」と私の経験を話したときのことです。彼女は、
「いいなぁ、日本人はチャンスがたくさんあって。ネパール人には長期休暇に外国で勉強するお金がある人などほとんどいないです。」
とコメントした後にこう質問しました。
「で、その学生さんたちは何を勉強しに外国に行くのですか?」
「英語を勉強しに行く」
「は?」
「英語、English」
「・・・イ、イ、イ、イングリッシュ?英語の勉強のためにわざわざ外国に出かけるのですか????」
「そう、日本人は英語を勉強するために外国に行くのです。」
「英語なんて、学校でやればいいのに何でわざわざ外国に行くのですか????」
彼女のあまりの驚きように、私は思わず吹き出してしまいました。
 そう、ネパールの皆さんには英語習得のために海外留学などという感覚は(私の知る限り)ないのです。経済的なゆとりがないのに加え、志ある人は英語ごときネパール国内で習得してしまいます。学校でしっかり学び、家でもたくさん練習し、読み書き含め外国人とのコミュニケーションに支障ないレベルまで到達します。
 日本ではTOEICなどの資格試験やそれに向けた学習が大ブームだそうですが、こちらの人々にはほぼ無縁です。ごく一部富裕層対象の大学や、本気で留学を志す人のみ(一発勝負で)TOEFL、IELTSを受験する程度です。学習教材は日本の人々が見たら驚くほどの質の悪さ。日本ではやりのEラーニングやモバイル学習などもっての他、PCを所有する人がごく少数ですし、そもそも停電時間が多すぎて(今は一日16時間停電です)話になりません。
 にも関わらず英語がうまい彼ら。相当な金額を英語学習に費やしているにも関わらず今だ苦戦している日本の人々とは対象的です。
 以下、私も関わったネパール生徒の英語ディベートコンテストの様子をご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=9e7dxtgA2ZU

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