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イタリアンパセリを復活させる方法
アメリカでよく食べられている国民食的なポジションのマカロニアンドチーズと言う食べ物があります。
お腹が空いた午後にお湯をかけるだけで食べられるチキンラーメン的な存在らしい。
マカロニアンドチーズとはマカロニを鍋で茹でて湯切りして、バターと牛乳と付属のチーズパウダーを加えて混ぜるという手間があり、お手軽感は皆無なのですが子供が好んで食べる一品です。
私はアメリカ人の友人(主に在日米軍)が多い方に存在を教えて貰いました。
初めて食べた時は何だコレ?と言った印象でしたしとっても美味しい!と言うものでもないのですが、何故かまた食べたくなるような味なのです。
どぎついオレンジ色のチーズ風味のふやけたマカロニなのに。
メジャーなのに日本ではメジャーではないマカロニアンドチーズ。
深いブルーとどぎついオレンジ色のマカロニの対比が眩しいクラフトのマカロニアンドチーズのパッケージ。
それを目印に輸入食品の店を見つけては売っていないか探し求める日々。
10年くらい前、当時付き合ってた彼氏に会いに行った神戸の商店街で売っているのを見つけ、感動して買って帰った思い出。
その頃はまだ輸入食品をメインに扱う店が今みたいに無かったのです。
そのお店、今では誰もが知ってるカルディで、最近では大きめのショッピングモールなんかに絶対出店してるので、パスタコーナーで見つけては買い込んでました。
だけど最近扱わなくなったのか全く手に入りません。
味を思い出し、スーパーで売ってるミックスチーズで作ってみても再現出来ない。
並行輸入品を扱うサイトを見ては無駄に高くて(本来は1箱100円くらいなのに数倍の値段)ソッとサイトを閉じる日々。
そんのある日、メルカリのアプリを開いてみるとコストコで大箱販売された物を小売したり、一箱食べてお口に合わなかった方が売りに出してる事が判明。
仕事で廃棄処分になった業務用品などを売って得た売り上げがあったんで、迷わず買いましたよね。
17個も届いたマカロニアンドチーズ。
どないすんねん。
1箱作ると3人前くらい出来ちゃうマカロニアンドチーズ。
友達にあげたりしたけどまだまだ大量にストックされてるマカロニアンドチーズ。
作るのも若干面倒くさいマカロニアンドチーズ。
このマカロニアンドチーズを食べる時、粗挽き胡椒をかけたり、粉チーズを追加してリッチにしたりするんですけど、見た目で食欲をそそる事がやっぱり大事なわけで。
そんな時はイタリアンパセリを微塵切りにしたやつを振りかけると見た目も鮮やかに生まれ変わるのです。
香りが強くてモシャモシャに生えてる昔ながらのパセリではなく、香りが穏やかで見た目頼りなくスンとしたイタリアンパセリが合うのです。
植物好きの母親に育てられた私は一人暮らしを始めてから常に緑を欠かさずに生活しています。
今の家はベランダが北東にあるため太陽大好きな植物は育ちません。
生き残るのは日陰が好きなシダ類やクワズイモ、日陰でも強いヘデラとかになってしまう。
手すり部分はかろうじて日が当たるので、引っ掛けるタイプの鉢をずらりと並べ、買うと高いハーブを育ててます。
バジルやパセリなんかは水さえあげればスクスク育ってくれるので、育ってきたらピザやカプレーゼ、ミートソースやオムレツなんかに使うのに便利なのです。
バジルは一年草なので冬が来たらおしまいですが、イタリアンパセリは二年草なので越冬します。
やるやんイタリアンパセリ。
だけど二年目のイタリアンパセリ、5月を過ぎると花芽がついてしまって、葉っぱは硬くなるし新芽も出なくてなってしまう。
諦めて新しく種を蒔こうと株元からバッサリ切って暫く放置してたんですよね。
そしたらですよ。
出てきたんですよ、新芽が。
ほぼ根っこみたいな部分からニョキニョキと。
植物の生命力は底知れないなぁと、戸棚にギッシリ詰まったマカロニアンドチーズの箱を見る度に思う。