「老後」を全く心配していない件

※この記事は全文を公開している、いわゆる「投げ銭」記事です。

ニュースは全く見ない自分でも「老後に2,000万円必要」という話はさすがに目にします。でも正直うんざりしていました

自分はニュースにはコメントしない主義なのですが、この件は本質的なものだと思っているので、ニュースに煽られずに以前から考えていたことを書きます。

前から知ってた

自分は現在42歳ですが、75歳くらいまでは働くことになるだろうなというのは以前から感じていました。それはドラッカーの著書を読んでたからです。いろいろありますが、例えばこれ。

どの本か忘れましたが、ドイツで最初に年金制度ができたときは55歳から支給でその頃は60歳が平均寿命と書かれてました。平均寿命マイナス5歳です。また、ドラッカーは著書で何度も、知識労働者には定年はなじまないと書いています。

年金の試算額も数年前に厚生労働省のサイトで見ましたが、想定しているのは現役時代の収入の50%なんですよね。生活保護よりは多いですが、そもそもそんなに余裕がある金額ではありません。

すると、平均寿命が上がるにつれて年金支給開始年齢は上がらざるを得ず、平均寿命が80歳になるなら、75歳までは働くと見込んでおいた方がいいなという結論が必然的に得られます。

75歳まで働くとしても、必ずしもフルタイムを続けるとは限りません。年令とともに働く時間を減らし、副業やボランティアに力を入れる可能性もあります。お金をもらうもらわないに限らず、何らかの形で社会のために役立つことをする、そういう意味の「働く」です。

では75歳まで働くとして、どうすればいいのかというのは次。

楽しく働く

自分は25歳から働き始めたので、75歳まで働くとすれば50年間は働く必要があります。50年間って長いですよね。そういう時代に生きるためには、次のことが必要だと感じています。

1つ目は働くことは苦役ではなく楽しみでなければならないことです。もちろん仕事は楽しいことばかりではありません。しかし我慢を強いるだけのブラック企業には存在意義がありません。

2つ目は老後の楽しみではなく今を楽しむことです。将来のことを考えて余裕資金を投資しておくのはいいと思います。しかし現在を犠牲にしてお金を貯めるのはバカらしいです。お金を貯めて老後に旅行に行くのではなく、若い内から旅行に行きましょう。

3つ目はずっと学び続けることです。現在はITに代表されるように、必要とされる知識が次々と変わっていく時代です。なので経験を積むだけではなく、知識もアップデートする必要があります。

自分の中では学び続けられて、仕事が楽しめているので大丈夫かなと思っています。大変ですがやりがいがある時代ですね。

これは自分の話ですが、日本全体、あるいは世界全体でも同じです。ITエンジニアは必要な知識が次々と変わり、常に学び続ける必要がありますが、必要な知識の変化が比較的緩やかな業界もあるでしょう。しかし上の3つはどのような人生を歩んでいても今後必須になるはずです。

人々に必要なのは老後への備えではなく知識社会への備えです。

いつ死ぬか分からない

あと身も蓋もない話ですが、人はいつ死ぬか分かりません。この文章を書いている途中で死ぬかもしれませんし、明日死ぬかもしれない。40年後かもしれないし、70年後かもしれない。誰にも分かりません。

繰り返しますが、いつ死ぬか分からないのに現在を犠牲にしてお金を貯めるのはバカらしいです。そんなことより楽しく働き続けられるように自分に投資をした方がいいです。その方がよっぽど「安定」です。

不安を煽るだけのメディアにはうんざりです。まあ見てないんですけどね。

以前書いたもの

少なくとも2年前には以下のような記事を書きました。

変更履歴

・2019/07/07: 初版
・2019/07/08: 年金の試算額の記述を追加

※この記事はここで終わりです。続きはありません。

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