見出し画像

申告納税制度は、遊びながら学べ

※今年、申告納税制度を伝える斬新な方法を見つけました!


<税理士の使命と申告納税制度>

私の仕事である税理士には、税理士法第一条に使命が定められています。

税理士は、税務に関する専門家として、独立した公正な立場において、申告納税制度の理念にそって、納税義務者の信頼にこたえ、租税に関する法令に規定された納税義務の適正な実現を図ることを使命とする。

税理士法第1条

ところが、納税者が申告納税制度を知る機会はほとんどありません。学ぶ機会がない理念を税理士だけが伝えようとしても、意味がありません。税理士が、納税者に申告納税制度を伝える必要があるのです。

<年末調整の優秀過ぎるシステムと功罪>

納税者が申告納税制度を知らない理由は、年末調整が非常に優れた方法だからと考えられます。納税者の多くは給与収入者であり、毎月の給料から源泉税として天引きされています。この天引きされた金額を年末調整で調整するため、税金の納付がこれで済んでしまいます。このため、税金を考える機会がほとんどない優秀なシステムです。それはそれで素晴らしいのですが、申告納税制度を意識することはありません。税理士にとっては、この状況が使命的に困難をもたらしています。

<申告納税制度は遊びながら学べ>

そんな状況の中、今年の11月に職業体験イベント「かごんまちKIDS」に参加してきました。税金の計算を体験できるキッザニアのようなイベントです。職業体験という遊びの中で、確定申告を行うことにしました。このイベントのポイントは、給料の渡し方にあると考えます。年末調整の方法を取らず、確定申告を行うという考え方を採用しました。つまり、給料を一度全額もらってから一部を納税するという流れに変えたのです。

おかげさまで、私が担当した確定申告センターは大盛況でした。お金の引き渡しも非常にスムーズに行われました。アンケートによると、「住民税が高い!」と叫ぶ小学生もいました。これにより、税金に興味を持った小学生が増え、さらに税理士にも興味を持った小学生が増えたと確信しました。一緒に参加した税理士の方々も大喜びでした。

<まとめ>

私は、今までとは違うアプローチを探していましたが、その答えは意外なところにありました。申告納税制度は、遊びながら学ぶのが良いのです。

※そして、遊びながら学ぶとこうなるのです。
「納税しないと帰れませんよ」



いいなと思ったら応援しよう!

池松孝一郎/予祝占い師/予祝税理士/イクメンドクター
ただいま、あなたのサポートを募集中です。