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チンカス(恥垢)は自分が思ったよりも臭い?ナース視点から徹底解説

こんにちは!たーなーです。今回はちょっと変わったタイトルですが、チンカス(恥垢)について医療現場や看護師の立場から解説させていただきます。なかなか恥ずかしい話題ではありますので悩んでいても他人に相談できない方も多いと思います。ぜひこの記事で疑問を解消いただけますと幸いです。


チンカス(恥垢)とは


そもそもチンカスと呼ばれる「恥垢」ついて説明していきます。恥垢は読んで字の如く、恥部=陰部に発生する垢のことを指します。男性だと主に亀頭周囲、女性だと外陰部に好発します。垢ですので主成分は老化した皮膚組織です。これが溜まったり、皮脂などと合わさることで白くねっとりとした見た目になります。長時間入浴しなかったりすると誰にでも発生する可能性はありますが、必ずしも不潔=必ず出てくるわけでもないのが実情ですね。それは後ほど詳しく解説させていただきます。


恥垢はなぜ溜まるの?


前述では恥垢の概要について解説しましたが、皆さんの疑問としてどうして溜まるのか?だと思います。実は単にお風呂に入っていないなどの不潔が原因ばかりとは限りません。主に男性についてですが、主に恥垢は亀頭と包皮の間に溜まることが一般的です。これは狭いからどんどんと溜まってくるだろうと思いがちですが、実は包皮の裏側=内板と呼ばれますが、その周囲の組織が新陳代謝によって古い角質が剥がれ落ちることによっておきます。包皮が亀頭に被っている人であれば誰でも溜まる可能性があるので単に不潔だけが原因ではないのです。ですが、包皮が常に被っている=包茎の方はそうでない人と比べて恥垢は溜まりやすく、尿や皮脂も溜まりやすいのでその傾向が強いと言えます。


恥垢が蓄積する危険性(リスク)


ではこれまで恥垢がなぜ溜まるか解説しました。1番気になることはそれが私たちに与える危険性(リスク)についてです。次に現場で身近なものをいくつかご紹介します。


1.悪臭の原因

こちらは最も一般的な恥垢がもたらす影響です。恥垢が老化した皮膚組織であることは先に述べましたが、これが陰部に存在している常在菌が分解することで特有の刺激臭が発生します。これが悪臭となって私たちへ不快な感覚となって届きます。この悪臭自体は恥垢自体や包茎による慢性的な湿潤状態がもたらす細菌類の増殖が主な因子といえます。仮性包茎の方ではいくら入浴で綺麗にしていたとしてもこの湿潤状態がある限り、尿の残り等を細菌が分解することで悪臭が伴ってきます。慢性的に包皮を完全に剥くことができない真性・嵌頓包茎の方ではさらに恥垢が溜まりやすくなりますのでこれがより顕著です。病院等の医療現場では看護師なら一度は経験することはあると思います。悪臭は実際強烈です。


2.不衛生な陰部

恥垢が溜まることで悪臭を伴うことがわかりましたが、結果的にこれが不衛生な陰部の状態を作り出してしまします。この状態は自分も不快だと思いますし、他者ももちろん感じることでしょう。男性では、女性からの印象に大きく影響を与えられるポイントだと思いますし、何より一度でも「汚い、臭い」と女性から思われてしますと今後の関係の継続は絶望的と言っても過言ではないでしょう。


3.感染症の原因

これまでは恥垢に対する社会的影響を述べましたが、次に健康的側面からも注目してみましょう。陰部に恥垢が溜まることは感染症のリスクをとても高めます。そこに細菌や真菌類、ウイルスが増殖する条件として都合がいいからです。実際、包茎で恥垢が溜まっている方でカンジダやクラミジア、梅毒などの性感染症(STD)に罹患している方は多かったですし、もちろんその状態で性交渉をすれば相手にも感染させる可能性も高いです。逆もまた然りで、その状態の方は性風俗などで移される方も多いのが実情です。カンジダやクラミジアに感染しているとHIVウイルスに感染しやすくなりますし、高齢の方や糖尿病に罹患している方だと尿路感染症を引き起こして命に関わる人も病院では少なくありません。包茎でかつ恥垢が溜まるような衛生状態の方は健康的にも良くないと言えます。


4.包皮炎などの疾患の原因

最後にはなりますが、感染症に加えて包皮炎のリスクも上がります。常に恥垢が溜まって炎症が続くことで、亀頭と包皮が癒着してしまい剥くのが大変になってしまいます。それによって、さらに包茎が悪化したり、入院した時に尿路カテーテルを入れることが困難になったりします。実際包皮炎が重症な方に尿路カテーテルを入れたことがありますが、剥くのが固くて大変だった記憶があります。包皮炎が悪化している方は医療や介護を受ける点でもデメリットが多く、負担が大きいことも念頭に置いておくといいかもしれませんね。それに伴って感染症や尿道炎、膀胱炎、腎盂腎炎等の泌尿器科疾患のリスクも上がりますので注意して下さい。


改善方法


これまでの解説で恥垢が溜まる大きな原因は包茎であることをお分かりいただけましたか。包茎は亀頭周囲の衛生状況を悪化させますし、悪臭や感染の温床にもなります。皆さんへ社会的・健康的な悪影響を及ぼす可能性が高いので、なるべく早い治療をおすすめします。被った包皮から解放されて、新しい健康生活を手に入れて健康寿命をより伸ばしましょう。


まとめ


医療従事者の立場から恥垢のお話、包茎治療の大切さについて解説しました。せっかくの人生ですからなるべく健康的に過ごすのがいいですし、何より恥垢が溜まって女性から不潔に思われないようにすることも一種の礼節ではありませんか。不衛生な亀頭の状態は皆さんにデメリットしかありません。この機会にぜひ質の高い包茎治療を受けて、若年世代は女性や自身のために、中年世代以降はそれに加えて健康寿命や介護も考えて真剣に包茎治療をご検討いただけますと幸いです。当院では年齢や包茎の状態が様々な方へ個別的なアプローチの用意と経験と技術がございます。お気軽にご相談ください。


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