40歳からの大乱闘スマッシュブラザーズ
前回ピカチュウを操りルイージにボコられた挙句何故か妻を強く抱く宣言をしてしまった以上有言実行の男としてストレートに言ったり宥めすかしたり帽子からハトを出したりアダムとエヴァとか原罪の話とかしながら口説き倒して困惑している隙に俺は抱いたね。激しく抱いた。
今はそのあまりの激しさに天井に突き刺さってしまっているベッドを床から見上げながらこれを書いています。官能小説である。
さて青少年諸君のパンパンに膨らんだ股間には申し訳ないがスケベ文章はここまで、ここからは男40歳がスマブラを始めて投げ出すまでを克明に記録していこうといった本流のアレに戻るとしましょうぞ。
ピカチュウを操り10回負けて1回勝ってを繰り返していた俺の前に現れたのはなんと、元カノとでも言うべきか俺が機械の女に浮気して捨てたあのドンキーコングであった。
あからさまにグレてピンク色の体毛になって全裸にネクタイをしめた元カノの姿にしばし呆然としはしたものの、積もる話もあるがあれから俺がどのような道を辿って今の黄鼠と付き合っているのか、そんな事はあのゴリラなら拳を交えれば解ってくれる…俺の熱い拳で願わくば更生してくれ…そう思った俺は溢れる涙を拭いながらコントローラーを強く握った。
まずは和解を打診してみようと左スティックをゴリラ側に倒してそろりそろりと近付いた俺にゴリラが取った行動は肩を竦めて両手を持ち上げるタイプの外国人が理解できませーんって感じの時にやるジェスチャーみたいな挑発である。
この子はこんなにもやさぐれて…すごい傷付いていたのだね…俺の…俺のせいだ…!と悲しい気持ちになってまぶたをグッと強く瞑った。
ハッ、今は殺し合いの最中であった!と一瞬の後に眼を開くと俺の鼠はゴリラによって空中に打ち上げられていた。
一発貰ってコレでチャラだな!と都合の良い考えで反撃に転じようとしたがブチ切れゴリラはどこまでも追いかけて来てお手玉のように俺を空中に何度も打ち上げ着地を全くさせてくれない。こんなにも地面が恋しくて心細い気持ちになったのは高波でめちゃくちゃ揺れるフェリーで八丈島に行った5年前以来だ。以外と最近だな。
このストックは捨てて次に賭けよう!意外と執念深くない俺がそんな事を思った時、スラムダンクの安西先生の名台詞が熱い感情と共に脳裏に過ったのだ…
「そのエロ本、読み終わったらオレにくれな…」
間違えた。これは小さい頃近所に住んでいたヤバいおじさんに言われた台詞だ。
ドンキーにはその後もボコボコにされたので野性のパワーってすごいなと思いました。でもなんか野蛮だなって。アタシそう思ったの。
あなたのお財布にあるチャリンチャリンを投げ付けて池畑にダメージを与えよう!ヒント 池畑の弱点は数字と死人の顔面が描いてある紙!