夫に言われた一言で自信がついた話ー役割の解放
私は常に役割を果たそうとしている。
母親なんだからこうしなきゃ、とか、こうするのが普通だよね、とか。
一見問題ないように見えるけれど、やりすぎると自分で疲弊していくし、相手にも求めるようになる。
やりすぎていくと、周りが見えにくくなってイライラしたり余裕が無くなったりする。
先日、夫の一言で自分を縛り付けている「役割」や「べき」から解放された出来事があった。
息子は自転車に乗れるようになったばかり。
夫と息子は公園の専用コースで練習していた。(私は発熱していた娘とお留守番)
そこは未就学児の子が親付き添いで練習をするコース。
後ろから来た三輪車が息子にぶつかり、倒れた息子が口の中を切る怪我をした。
口から血をダラダラ出しながら泣いている息子を横目に追い抜かしていく少年。
夫は「きみ!ぶつかったよ!」と声をかけ、「親ごさんはどこ?」と聞く。
ぶつかってきた子の父親は数十メートル先で携帯を見ていて、息子が衝突したことにも気づいていない。
そんな父親に向かって夫は何故自分の子についていないのか、見ていないのかと問い詰めたという。(かなりキツく💦)
警察も状況を見て未就学児の練習をしっかり見ていないのはあり得ないと注意してくれたそう。
救急車で病院へいったが、幸い息子は大した怪我ではなかった。
落ち着いてきた息子が夫に
「さっきはあの人に怒ってくれてありがとう」
と言ってきたそう。
父親が自分を守ってくれた、と息子が実感したから出た言葉だったんだと思う。
そんな話を聞いた時私は恥ずかしながら
「自分がもしその時その場にいたら同じように行動できただろうか」
「息子を守れただろうか」
「大丈夫です、といい顔だけしてしまったのではないだろうか。。」
そんなことを思った。
それを夫に伝えると
「大丈夫、分担できてるってことだよ」と言ってくれた。
その時、夫がすごく頼もしく見えて、2人で子育てをしている、と実感した。
こうしなければいけないという考えでガッチガチな頭の中に、少しだけ空間ができて風が吹き抜けた感じ。
助け合って、補い合って、子どもを守って愛をかけてあげればいいんだ、そう思える夫の言葉だった。
これからも沢山のトラブルにぶつかる時があると思う。
そんな時、信頼して共に子を守り見守れる味方がいるのは、本当に幸せなことだと思った。
そして自分は完璧ではなくって、完璧である必要もないということもわかった。
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