経歴は必要か?
学歴や職歴。必要だとか不要だとか議論がなされるところですが、皆さんはどのように考えますか?
①必要!なぜなら…、
名の知れた大学を卒業したとか、大学院を修了したとか。それによって良い地位を築いたとか、優良と呼ばれる企業に勤めたとか。
確かに、学歴によって生涯収入が変わる事は往々にしてあるかと思います。
一般に言われる高学歴によって、選択肢は増え、また、使えるツテも広がる。
良い事ばかりがあるように思われます。
②不要!なぜなら…、
大学に進まなくても、厳しい下積みを経て起業し、富を築いた方は数多くいらっしゃいます。
また、例えば、地元にしっかりと根付いて、地道に働き幸せを掴む方もいらっしゃるでしょう。
華々しい経歴がなくても、堅実に生きていく事や大きな収入を得る可能性は十分にあるわけです。
では、何が言いたいの?
学歴や経歴ははあくまでも、その当時の頑張りに対する評価でしかないと思います。
それでは、何故、当時の評価に固執する人がいるのか。
人それぞれ評価軸が異なるので、その理由は様々あるように、
学歴や経歴はあくまでも他人が評価するときの指標として活用されるものだと考えます。
そのような訳で、場面によって必要/不必要が分かれるかと思います。
私の経験
私は大学、大学院で森林について学び、東証一部上場企業で5年間勤めたあと、縁も所縁もない土地で町役場職員として、森林・林業に携わっています。
役場に入った頃は、何か提案しても、「ハイハイ、現場もロクに知らん頭でっかちな奴が何が言ってるよ」と言った反応でした。
ただ、現場の場数も踏み、学生時代は使ったこともないチェンソーを振り回し、伐採や丸太の販売を行うにつれ、
何か提案すると「現場も分かってるし、何かコイツの言う事聞いてたら面白い事になりそう」と思って頂ける様になりました。
冒頭の写真は伐採したカラマツを如何にして高く売るか打ち合わせている所です。ここでは、机上の知識は全く役に立ちません。木をよく観察して高く売れる様に、木の状態や販売先の状況で丸太の長さを判断します。
林業の現場に長く携わった経験のある人が、伐採した木の大まかな傾向を伝え、
販売先の状況がよく分かる職歴のある人が、今の市況や材の受入状況を伝えて、
ある長さの丸太をどれくらいの数量出すか決めていきます。
大儲けは出来ませんが、色々な経歴を持つ人が、それぞれの経歴に基づく経験から最適な答えを見出す。
私は個人としての経歴についてはそんなに必要性があると考えてませんが、
集団として、同じ目標に向かって様々な経歴を持つ人が存在する事が大事な気がします。
皆さんの周りはどうでしょうか?様々な経歴のある方々が集まってますか?