雇用を維持するために
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金とやらが各自治体にばら撒かれまして。
当町も財政難で予算をギリギリまで削っていた中で、驚くほどの金額が突然渡される事になりました。
何にでも使える交付金
内閣府地方創生推進事務局のWebサイトには制度要綱や事例集などが掲載されてます。
本当に何にでも使える交付金。地方自治体の末端職員からすると本当に良いの?と思ってしまいます。
どうせ使うなら…
当町にある製材工場では輸出入が止まった事で、主力製品の梱包材やパレットのオーダーが激減し、工場稼働率が大幅に低下している状況です。
小職は林業行政の担当という事で、工場従業員の雇用を何とか維持したいという要望を受け、事業を検討しました。
結果、町有林のカラマツ人工林の中で、風害などにより中途半端に本数が少なかったり、成長が悪かったりして、手入れが進まなかった場所で、将来的に良材を生産するため、枝打ち事業を実施しました(冒頭の写真は実施後)。
枝打ちとは一定の高さまでの枝を手鋸で切り落とし、木材にした時に節が発生しないようにする効果があります。
何にでも使えるからこそ、現状の課題を解決しながら、将来への投資になる事業を実施していきたいものです。
ちなみに、まだまだ工場の稼働率が元に戻らない状況なので、追加の事業を検討中です。
今度は道内のとある企業が試験的に行なっていた動物の食害を防ぐ方策(根元部分に鉄板を取付け、物理的に食べられないようにする)を検討してます。
まだまだ多方面で厳しい状況は続くかと思いますが、何とか乗り切っていきたいものですね。