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ホワイトバーチ×イケダ!

白樺細工の工房ameiroさんと北海道十勝地方にこだわったブランドmoritokiさんによる
白樺素材を池田町産に限定したブランド「ホワイトバーチ×イケダ」が立ち上がり、
8月中旬より町内の観光施設であるワイン城にて展示販売も開始されました。

行政は何もしていない。

地場産材のブランド品といえば、行政やら民間やらがワイワイ集まって、
官民連携だのなんだのと言ったフレーズで、
売れるのかどうか分からないような商品が開発・販売されるという場面をよく見ますが、
本ブランドの立ち上げや商品開発について、特に行政は何もしていません。

では、なぜ生まれたか?

縁あって令和元年度より、町有林で伐採される白樺を品質確認のサンプルとして、工房ameiroさんに提供した事が工房ameiroさんと池田町が繋がるきっかけでした。
令和2年度からは町有林貸付事業に応募いただき、また、町有林から採取できる樹皮や丸太を工房ameiroさんに販売させて頂くようになりました。

元々、今回の販売は工房ameiroさんの原料調達が不安定であった事と、
当町が昨年度より実施している天然林間伐で出材した販売先が決まっていなかった丸太等の販路拡大を目指していた事、
この需要と供給の関係がガッチリとハマり、
町有林材と確実に分かるものを調達・供給出来るようになりました。
また、小規模な林業を始めた町内の森林所有者さんを役場が工房ameiroさんに紹介し、そちらでも白樺素材の販売が開始されたとの事で、
町産材のみで一定数量の商品を製作・販売できる環境が整った事が大きな要因と考えます。

元々、作品や工芸用材料に定評のあった工房ameiroさんが、原料調達に不安を抱く事なく、製作に集中できるようになり、
結果として、池田町産材と分かる製品を販売したいというお話をいただきました。

行政は支えるだけで良い。

色々な仕組みや組織体系が商売に向いていない行政において、産業振興のために何が出来るのか。
それはプレーヤーになる事ではなく、良いプレーヤーと組んで、そのプレーヤーが商品開発や生産・製作に集中できる環境を整えてあげる事ではないでしょうか。
それがたまたま、小職のような林務担当者の場合は、町有林からの素材販売や町内森林所有者の紹介だったわけです。
まだまだ立ち上がったばかりのブランドですが、皆様に愛されるよう育っていってほしいと願っております。

追記
ブランド立ち上げの際には、「池田町産である事を全面に出して良いか?」の確認と、
「こんな製品があれば良いといった要望はありませんか?」という質問を受けました。
こちらは、あくまでも原料供給者であるだけなので、町産材として出す事についての承諾と開発を要望する商品は無い旨をお伝えしました。
それぞれの道のプロが得意とする分野で力を出せるように支える事が大切だと思っています。
まあ、私には売れる商品を考えるセンスがないだけなんですけどね(笑)

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