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私が思うJAとの上手な付き合い方

こんにちは、池田農園中の人です。

今回は、私が思うJAとの上手な付き合い方について書いていこうと思います。

あなたは、JAはどんな組織だと思っていますか?

多分多くの方が、あまり良いイメージは持っていないと思います。

JAとはどんな組織なのか。という話を始めると長くなってしまう為、今回は割愛します。興味ある方はこちらを見ると解るとおもいます。

なぜ、JAがこんなにも嫌われているのかというと、色々理由があると思います。

ですが、特にJAが農家から嫌われている理由は、JAと農家との付き合い方にあると私は思っています。

私が農業を始めて、親とJAの付き合い方を見て最初に思ったのは、農家はJAにいい様に利用されているという事です。

例えば、先日書いた記事などが良い例で、桜島小みかんはJAによってGI登録されましたが、今後桜島小みかんを生産している一般の農家は、桜島小みかんの名前を使って販売することに制限が設けられました。

これについては、先日詳しい記事を書きましたので、こちらを参考にしていただくのが良いかと思います。

これにより、私が書いた記事のような対処方法を知らない農家は、桜島小みかんとして販売するためにはすべてJAに品物を下さなければ、名前を使っての販売ができません。

名前を使わなくてもいいんじゃないかと思われる方も多いと思いますが、地域特産の商品のブランド名というのは大きく、名前を使えるのと使えないのとでは売れ行きが大きく違います。

桜島には、桜島小みかんを買いに来たといわれるお客様がいるほど、ブランド名は大事になっています。

こうなってしまっては、やってることはJAの為に安い農作物を作り続ける奴隷と変わりありません。

他にも色々ありますが、JAはこういった縛りを設けて、JAを通して販売する農家を増やそうとしているように思います。

本来はJAは農家を守るための組織であるはずなのに、農家から権利を奪って規制する動きになってしまっているのは残念なことです。

他にも、JAは価格が安いという事も良く言われる話です。

なぜJAへの販売価格が安いのかというと、もちろん配送や梱包等の作業を行っているので、経費が掛かるという部分もあると思いますが、売る努力をしていない事が大きな原因だと思います。

もちろんJAは全国にたくさんあり、色々なJAがあるので、一概に全部が全部同じとは思っていません。

しかし、一般的にJAへ品物を下すと安いというイメージは誰しもが持つもので、それは、色々ななJAで同じような取引が行われているからではないかと思います。

なぜ売る努力をしていないと思うのかというと、その農作物の旬の時期になるとJA出荷の商品が市場にずらっと並ぶからです。

つまり、売り先が無いものを纏めて処理するために市場に流します。JAから出荷されるものは数が多いので、一度に市場に品物が出れば当然価格が落ちて安い値段になってしまいます。

しかも、JAが手数料を引いた分が農家の手取りになるので、農家に残る手取りはスズメの涙ほどになってしまうというわけです。

商品や地域によって手数料はまちまちだと思いますが、私たちが所属するJAでは、大体売値の50%ほどが手数料として引かれて手元に残ります。

一般的に小売りの方は市場の価格に倍掛けで売るといわれているので、JAに出した場合の農家に残る金額は、大雑把に店で売られている1/4と考えると、かなり少ない金額だというのが解ると思います。

さらに、JAに集められた品物を全部ごちゃまぜにして販売するので、どんなに良い品物を作ってもたいして利益はあがりません。

ここまで色々と嫌な側面ばかり書いてきましたが、JAのお世話になっている部分があるのも事実です。

例えば、農薬や肥料などの補助金がある場合、農家の代りにJAが補助金の申請を代行してくれたりします。

他にも、壊れた農機具の修理を(当然有償ですが)してくれたり。

箱詰めから出荷までの作業を代行してくれたりします。

こんな風に良い側面もJAにはあるのに、良くない側面ばかり目立ってしまうのはなぜかというと、農家自身のJAとの付き合い方が下手だからです。

結果JAを利用するのではなく、JAに利用される農家になってしまいます。

今JAを利用していると思っているほとんどの農家は、JA以外の選択肢を持っておらず、JAに依存している部分が多いので、いい様に利用されているのです。

例えば、最初に話をした桜島小みかんの件にしてもそうです。

JAは自分の所に商品を卸してほしいので、今後、桜島小みかんという商標を使わないでくださいと言ってきました。

ここで大半の農家は、JAが言う事だからと、言われるままにJA以外に出荷する場合桜島小みかんという商標を使わなくなります。

こうして、またJAが規制をかけたという事だけが先行してしまいます。

ここで大事なのは、他に選択肢はないかという事を検討したり実行することです。

例えば、私がやったように少し調べれば回避方法を見つける事が出来ますし、本当に嫌なら規制の緩和をJAに持ち掛けて選択肢の幅を増やす事も出来ます。

こういった選択肢を増やす行為をしない農家が、JAの悪い側面ばかりを見て騒ぎ出しているのが実情です。

JA以外の選択肢を持つことによって、良いところはJAを利用し、悪いところは他を選ぶという選択肢を持つだけで、ずっと農業はやりやすくなっていくと思います。

そうすればすべての農家が、JAともっとwin-winな付き合い方が出来るのではないでしょうか。

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