金魚と野良錦鯉が好き。金魚たちの受難
今まで聞かれなかったので黙っていましたが、クロエは金魚と野良鯉が好きです。
クロエが育った地方では錦鯉の養殖が盛んで、庭には立派な池があり錦鯉を飼っている一般家庭は多く、近所の川の上流には錦鯉の養殖場もあり、そこから放流されたり逃げ出したりした錦鯉が川に住みついていました。
東京に来てからは野良錦鯉は見ません。そもそも川も無いし、あっても水が濁っているので中が見えません。
でも近所にビオトーブがあり、今年の前半に誰かが金魚を放しました。
ヤッター!ヾ(*´∀`*)ノ
4,5匹いたと思います。当然、クロエの小鼻が膨らみました。
金魚が隠れられるように誰かが水草を買ってきて水面に浮かべたりもしていました。
が、2,3日もしないうちに消えました。
毎日少しずついなくなり最後の1匹になりました。誰かが持って帰っているようでした。
コロナで在宅時間が増えてからというもの、近所の小鬼たちが親も一緒に来て連日網を持ってザリガニなどをとりに来ているのです。
ある朝、最後の一匹を見にビオトーブにいったらビオトーブの中を向こうから歩いてきたのです。
サギが。
Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
急いで金魚地帯に行ってみるともう誰もいませんでした。
き、君が捕ったのか?
サギは、無言でわたしのすぐ目の前を悠々と歩いて通りすぎました。
普段ここにはこの子のように大型の生物は来ません。でもサギなら上空からでも赤い金魚を見つけられるでしょう。
そのあと誰かが今度はメダカを数十匹放しました。
これも捨てられたのでしょう。
しかしメダカも三日もしないうちに綺麗にいなくなりました。
誰かが持って帰ったのでしょう。
捨てていく人も問題ですが、コロナで在宅時間が増えて以降乱獲が相次いでいるのです。
親子で来て、ザリガニや昆虫やメダカなどの生き物を根こそぎ持っていくのです。
あまりにもひどいので、二日くらい前についに区による「立ち入り禁止」の立て札が断ちました。
そして昨日。
ビオトーブの横を通ったらお父さんと子供たちが網を持ってきていました。
地面に置いてある小型の虫かごの中に、15センチくらいの金魚というか゚鯉の子供みたいなのが数匹入っていて驚きました。
今、ここで採ったのではありません。もともといませんから。
もしかして、ここに捨てに来たのだろうか。
という疑惑が頭をよぎりましたが、そのまま通りすぎました。
そして今朝。
ビオトーブの横を通ったら…。
いました。5、6匹います。
やはり昨日放流されたのでしょう。
お祭りの縁日の金魚すくいで採った金魚が大きくなって飼い切れなくなったのでビオトーブに捨てに来たのではないかと推測。
このように、コロナ明けで在宅時間が減ることにより、一時的に高まったペット需要の揺り返しが来そうな気がします。
立て札の効果がどれくらいあるか分かりませんが、この金魚たちは何日ここに滞在できるでしょうか。
サギか猫たちが捕る前に、あっというまに人間に持っていかれる可能性が高いです。
メダカの時もそうでしたが、この金魚たちはもともとここにいた子たちではないので、捨てる神あれば拾う神ありで、誰かが飼うためにもっていくのでしょうが、あまりの速さに少々えげつないなと思ってしまいます。
下手したら今日のお昼にはもう全部いなくなるかもしれません。
クロエとしてはこのままここにいて欲しいのですが。