【音楽講師が生徒さんに寄り添うのって、基本中の基本じゃないの?】

「今日はどっちから行こうか?」
●ドラムスレッスン 生徒さん:Aくん中学生
今回のレッスンは、利き手じゃない方から入るFill inのパターン色々☆

僕がレッスンで注意していることは、
①楽しいこと
②譜面はあってもなくてもどっちでもOKで、まあ、生徒さん次第
③ほら出来ちゃった♫とレッスン中に最低1回は思わせること

特にドラムスなどのリズムに関しては、リズムを刻むという物理的な動作が必須であり、それをある程度正確に体に取り込むためには、その生徒さんがどういう進行で自分の中で処理をして、理解し、体に取り込んでいくのかを講師が見抜かないといけません。
それは、いつも一定の流れで修得する人もいれば、今回のAくんのように、日によって変わる生徒さんもいます。
講師はそれを見抜きながら、その日のレッスンを円滑に進めていくことが大事と考えます。

『何のこと?(意味不明)』と思われる方のために、生徒さんがその日のレッスンで、よりスムースにドラムパターンやスキルを修得するためには、以下のどれかのパターンで、修得していくと考えられます。

A)譜面を見ながら、論理的にゆっくりとリズムを捉えてく方がいいパターン
B)感覚で処理して覚え、その後に必要ならば譜面を理解する方がいいパターン
C)感覚ではなく、考えながら、でも譜面は無しでリズムを捉えていく方がいいパターン

このどれかになります。

『え?それっていちいち講師がその日のタイプを見抜きながらレッスンを組み立てるの?そんなことしなくても譜面から丁寧にやればいいじゃん!それを我慢してでもやらせて、その先に、出来た時の達成感や喜びを教えてあげればいいじゃん!!』
そういう考えの方もいらっしゃるかと思いますが、それだと全然楽しくない生徒さんもいるんですよ!それを押し続けると、結局辛くなって諦めてしまうことになります。『え?本人がやる気がないなら辞めてもらうしかないでしょ!?』とか思ってそういう人を見捨てちゃうんでしょうね、そういう講師は…(苦笑)

そのやり方はとても残念だと思いますし、僕は無責任だと思います。講師は何があってもこの生徒さんのレッスンをするんだ!と決めたのなら、絶対に生徒さんを見捨ててはいけないと思います。生徒さんが譜面読めなくてもいいのです。必要になれば学んでもらえばいいじゃないですか。まずは楽しんでもらいましょう♫
そのために、例え瞬時にタイプが変わる生徒さんがいたとしても、講師はそれすらも見抜いて、その時に一番合ったレッスン方法を選んで進めていくべきだと思います。じゃないと楽しめませんから。

『そんなの過保護すぎだってば!(苦笑)』と思われた方、そういう方に言いたい。『あなたはセッションが出来ない人です!』と。。

相手に合わせること、まずは寄り添うこと、相手を知りたいと思うこと、これってセッションの初歩の初歩ですよね。これを音楽講師が生徒さんに対して出来ないとしたら、そもそも音楽でセッションすることは出来ない人、ということになりませんか?もちろん攻撃的な演奏をしながらセッションすることも必要な時はありますが、それはプロ同士のセッションでの話とか、まあ別の話ですよ。。
講師がとことん生徒さんに寄り添う。その寄り添い方の方法論が、即ちメソッドやカリキュラムの芯になるはずでは?…と、僕は思うのです。。

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