松坂世代の無名の捕手が、なぜ巨人軍で18年間も生き残れたのか/加藤健(元読売ジャイアンツ捕手)
毎年、毎年が戦力外を噂される「崖っぷち」の戦いを繰り返し、2016年オフに退団するまで何とかチームの一員でいることができた。それはこの世界で生きていくために、考え方の変化があったからだ。「使いやすい商品になろう」と決めた日が転機だった。自分が経営者で人を使う立場にいたら、新しく入ってきた人材をまずは使ってみようと思うだろう。でも、その新しい人が使えない商品だったとしたら、少し古くても使える商品に戻すはずだ。阿部さんだけではなく、巨人に新しい捕手がドラフトやFA、トレードで何人