備長炭の火付けポイント #1直火より熾火
備長炭はプロ向きで、火付けが難しいというイメージをお持ちではないでしょうか?
職業柄、ほぼ毎日備長炭で炭火焼をするのですが、「火がつかない!」とヤキモキしたり、火付けにつきっきりになることはありません。
我流ですが、わが家での火付けポイントを少しずつご紹介してみたいと思います。参考にしていただけるとうれしいです。
『熾火』で優しく熱を渡す
わが家では、備長炭には、直火ではなく、熾火で火をつけます。
熾火というのは、焚き火の後半、炎はあがっていないが木自体が赤く輝いている状態です。
備長炭はこの熾火ととても相性がいいように思います。
火起こし器をガスコンロの火にかけて使うこともありますが、熾火だと道具要らずでより手軽です。
熾火は見た目は大人しいのですがかなり高温で、しかも温度が安定しているので火付けがしやすく、わが家ではもっぱら熾火派です。
七輪やBBQコンロなどの中に、まず熾火の状態を作って、その上に備長炭をそっと重ねて置いて風を送ると、備長炭に安定して熱が送られ、とても簡単に火をつけることができます。
でも「熾火の状態を作る」ってどうやって?
気になりますよね・・・
頼れる火付け役「消炭」
わが家では、広葉樹の消炭を使って熾火の状態を作っています。
七輪の中に消炭を入れて、ガスバーナーであぶると、簡単に熾火状態を作ることができます。
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熾火ができたら、その上に備長炭を置きます。
熾火の熱を備長炭に受け渡しやすいよう、ほどよく触れ合わせる感じで置いていきます。
あとは空気が通りやすいように隙間もあけます。上から覗いて、熾火がチラチラ見える感じにしています。
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備長炭を乗せたら、七輪の空気穴からうちわで風を送ります。
どうしても途中で「炭はこうしたほうがもっと触れ合うかな?」「いや、こうかな?」と動かしたくなりますが、ここはぐっとガマン。応援したい気持ちをうちわをあおぐ手に込めて、風を送り続けます。
風を送る時、扇風機があればとても便利です!最近はハンディタイプのものもありますよね。
わが家では、七輪の空気穴をめがけて風が入るように扇風機を設置したら、そのまましばらく放置します。
備長炭の大きさや太さにもよりますが、この時は15分ほどでこの状態になりました。
暗めの室内だと、炭の温度が上がると赤く光り出し、表面に白い灰がついてくる変化がよくわかりますが、
室外の場合は手をかざして温度の上がり具合を確かめてみてください。(やけどにはご注意を!)
良い感じの温度になったら、網を置いて炭火焼きスタート!
製炭の過程でできた「消炭」をおつけしています。
消炭は、備長炭の「口焚き」という製炭過程でできるものを使っています。「口焚き」とは、一言でいうと窯の口で行う焚き火です。
この焚き火でできた広葉樹の消炭は、池渕木炭で販売している「BBQ・七輪用MIX」におつけしています。
はじめて備長炭をお使いになる方におすすめです。
最後におまけ・・・
わが家では、最近、屋外用にこんな七輪テーブルを作りました。結構便利です!
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