池渕木炭 | 紀州備長炭窯元
炭火の向こうに浮かび上がる たくさんのストーリー。 そっとしまっていた物語に あなたも火を点けてみませんか。
備長炭はプロ向きで、火付けが難しいというイメージをお持ちではないでしょうか? 職業柄、ほぼ毎日備長炭で炭火焼をするのですが、「火がつかない!」とヤキモキしたり、火付けにつきっきりになることはありません。 我流ですが、わが家での火付けポイントを少しずつご紹介してみたいと思います。参考にしていただけるとうれしいです。 『熾火』で優しく熱を渡す わが家では、備長炭には、直火ではなく、熾火で火をつけます。 熾火というのは、焚き火の後半、炎はあがっていないが木自体が赤く輝いてい
我が家ではほぼ毎日、家で紀州備長炭を使って炭火焼をするのですが、 もはや炭火は調味料の一つになっています。 この調味料のすごいところは、いつも冷蔵庫にある食材やお惣菜(おすすめは厚揚げとコロッケ)でも、お取り寄せしたとびきりおいしい食材でも、 その食材が持つポテンシャルを最大に引き出して、さらに閉じ込めてくれるところです。 火ではなく熱で加熱する その秘密は、備長炭が放つ熱にあります。 備長炭は炎が出ないってご存知でしたか? (脂が炭に落ちるとジュっと炎があがるので
和歌山県で紀州備長炭を焼いております、池渕木炭です。 炭火が生まれるまでの物語、第5回目は、備長炭の選別作業についてです。 ゆったり炭火を眺めながら、もしくは炭火を思い浮かべながら、 読んでいただければうれしいです。 #5 金属音が響く一日「備長炭の選別」 山に生えていたウバメガシが、ここまでの工程を経て、金属音を発する物質になります。 ここまで物質を変貌させることができる、昔の炭焼き職人の方が磨いてきた技術にはいつも頭が下がる思いです。 今回は、完成した紀州備長炭が
和歌山県で紀州備長炭を焼いております、池渕木炭です。 炭火が生まれるまでの物語、第4回目は、「ねらし(精錬とも言います)」と「窯出し」という作業についてです。 ゆったり炭火を眺めながら、もしくは炭火を思い浮かべながら、 読んでいただければうれしいです。 #4 やっと炭とのご対面!「ねらし(精錬)〜窯出し」ウバメガシを窯に入れて、口焚き、炭化の工程を経て、やっとここで中の炭を目で見ることができます。 山で切ってきたあの木達とは思えない姿とのご対面です。 「ねらし」で最後
紀州、和歌山県で備長炭を焼いております、池渕木炭です。 炭火が生まれるまでの物語、第3回目は、「口焚き」という作業についてです。 ゆったり炭火を眺めながら、もしくは炭火を思い浮かべながら、 読んでいただければうれしいです。 #3 燃えているのは誰なのか?「口焚き」お客様から、「備長炭って、ウバメガシを燃やして作るんですよね?」 というご質問をいただくことがあります。 「ええっと、ちょっとちがうんですけど、でも合ってるところもありまして・・・」と、いつもモゴモゴしてしまう
和歌山県で紀州備長炭を焼いております、池渕木炭です。 第2回目は、「窯入れ」という作業についてお話してみようとおもいます。 ゆったり炭火を眺めながら、もしくは炭火を思い浮かべながら、 読んでいただければうれしいです。 #2 炭焼き工程の終わりであり、始まりでもある「窯入れ」紀州備長炭は、備長窯と呼ばれるいちじくのような形をした登窯で焼き上げます。 材料は窯により様々ですが、池渕木炭の窯は石と赤土でつくられた昔ながらの窯です。 毎回1000℃の高温に耐えて、炭を産み出して
和歌山県で紀州備長炭を焼いております、池渕木炭と申します。 国産の備長炭について、すこしずつお話してみたいと思います。 ゆったり炭火を眺めながら、もしくは炭火を思い浮かべながら、読んでいただければうれしいです。 #1 生き方がしぶい!紀州備長炭の原木「ウバメガシ」 紀州備長炭は、ウバメガシ(姥目樫)という木を原木としています。 この地方では、庭木にしている家もよく見かける、身近な木です。 ツヤツヤした葉とちいさめドングリがかわいい常緑樹です。 一番の特徴は、とにかく重