現実逃避の12月。
惰性の12月、一年のバッファの12月、寒さに耐える12月、正月を待ち侘びる12月。
ラストスパートは苦手。8割の地点で頑張って、結果が動かないと見えたところでそのまますーっと惰性で動く。足掻かない。最後だけ頑張るなんて白々しい。惰性でいける距離を残してスパートをかけなければ力を出し切る前にゴールが来てしまうことがある。
そして実際そこはゴールじゃない。地続き。何も変わらない。
できるだけ力のあるうちに高いところに登ってあとは下るのがいい。
差をつけるのは早い方がいい。でも、結局は追いつかれる。人一人の人生なんてそんなもん。
本当は下ることなど考えなくていいのかもしれない。ずっと平らででこぼこした道を、ちょっと上がり下がりのある道をゆっくりゆっくり歩くのが自分にとってはいいのかもしれない。