望みが叶ったら、いつの間にかジェットコースターに揺られてた
8月に入ったばかりのある日、noteで思いもよらないことが起こりました。
一週間の間に起こった私の内面の変化を書いてみようと思います。
ジェットコースターのようなアップダウンを体験してみて感じたこと、気づいたことを。
一昨年、noteを使って私の想いや日々感じてることを少しずつ綴り始めた。
そして、編集ライター講座を受講したことで、自分の本音で生きている人たちにインタビューしたくなり、そのインタビュー記事も発信し出した。
ただ、書いているときは自分に集中していてすごく楽しいのに、いざ発信すると反応があまりなくてガッカリするというパターンを繰り返していた。
もっと色んな人たちに読んでもらいたい…
たくさんの「スキ」をもらっている人たちが羨ましかった。
自分と同じような感じでやっていた人が、いつの間にか拡大しているのを目の当たりにすると気持ちがざわついた。
そうして、しばらくnoteから離れた時期もあったけれど、また無性に書きたくなると再びnoteに戻った。そんなとき、私はやっぱり書くのが好きなんだなと思わずにはいられない。
そうこうしているうちに、昨年の秋、子どもの頃から歌ハモ好きだった夫が歌を歌い出し、YouTubeを開設した。
はじめは、私と娘しかフォロワーがいなかった。
だけど、楽しみながら歌い続けて、作品が少しずつブラッシュアップされていくと、気づけば再生回数が増えて、YouTube上で交流が生まれて、チャンネル登録者が100人を超えた。私の心の中は、「よかったね」と「いいなぁ」の気持ちが複雑に混ざり合う。
就活を通して自分と向き合った大学生の娘も、自分の内面を文章にしたくなってnoteに初投稿した。TwitterとInstagramを使ってシェアをすると、大きな反響があり個別にDMをくれる人たちも現れた。
周りと違う進路を選んだ娘にエールを送ってくれる人。周囲と違う道を選択する怖さや不安に直面している人からは、勇気をもらったというメッセージがあった。
親としても嬉しいことではあったけど、何気なく上げたたった一つの投稿にたくさんのスキが付いていて、正直羨ましかった。
✳︎
さて、前置きが長くなったけど、ここからがいよいよ本題。
ある日、noteで素敵な出会いがあった。
suzuさんという方の文章に触れて、その感性や想いに惹かれた。そんな彼女の生き方に影響を受けているnoterたちが数多くいた。
そして、suzuさんの「子どもに破壊された記録」という記事を読んで、私もそれにまつわるエピソードを書きたくなった。
幼かった我が子に思いを馳せながら、息子が過去に破壊したモノたちをランキング形式で紹介して、8月1日に投稿した。
すると、翌日思いがけないことが起こった。
なんとnote編集部の「今日の注目記事」に選ばれたというメッセージが届いた。
えー!?何それ??
今日の注目記事ってなんだろう。
どうやらnote編集部に記事をピックアップしてもらったらしいと分かった。驚きとともに嬉しさがこみ上げる。
じわりじわりと記事に「スキ」を押され始める。
望んだ通りの現実が創られつつあったのに、増え続ける「スキ」に今度は心がザワザワし始める。
思いもよらないスピードでの拡大に得体の知れない怖さがやってくる。
そして、フォロワーが増えたことでいい文章が書けるのかという不安や早く書かないとという焦りも出てきた。(はい、単なる自意識過剰です 笑)
意識が外向きになり、人の目が気になる。
お礼がてら「スキ」をしてくれた人たちの記事を読みに行き、いいなと思う記事に「スキ」返しをする。
興味深い素敵な記事との出会いもあって、それはそれで嬉しかったけど、どんどん増えていく「スキ」に作業が追いつかなくなり、嫌な気分になる。自分と不一致を起こしているのを感じて、いったん立ち止まった。
私の中で、気分や感情はいつも自分の羅針盤になっている。いい気分は自分と一致している状態、嫌な気分は自分と一致していない状態。自分と不一致を起こしている時は、どうしたら自分と一致できるかを考えるようにしている。
「何かを受け取ったら、お返しをしないといけない」という私の思い込みのクセがいつの間にか出ていた。
記事を読んでもらえたこと、「スキ」を押してもらえたことを、感謝と共にただ受け取るだけでいい。そう思ったらホッとして自分と一致した。
それでも、得体の知れない怖さはまだ残っていた。これは未体験ゾーンだからなのかも。
マイナスの感情は居心地が悪いから、ついつい排除したくなるけど、抵抗すればするほどドツボにはまるというのを経験上知っているから、自分の中にその怖れがあることを許して、そのまま怖れの中にとどまった。
8月7日、何気なくnoteを開くと、100個目の「スキ」を達成した瞬間に立ち会う。すると、素直に喜びが湧いてきた。
そして8月8日、Twitterのnote公式アカウントで私の記事が紹介されているのを偶然見かけた。
YUKIKO IKEDAさんの家の「破壊王」には、いくつものエピソードがあります。好奇心に従ったちいさな破壊の数々ーー。どこかかわいらしさを感じる、怒りきれないエピソードたちに、母の愛を感じるエッセイです。
「スキ」の数に翻弄されていた私は、この短いリード文に心を打たれた。
noterたちが日々生み出す、あまたある記事をじっくりと丁寧に読んで、その想いをすくい取り、温かな言葉とともに送り届けてくれるnote編集部の存在を感じた。
noterを支えてくれている人たちの愛を感じて、心がじんわり温かくなる。
noteのミッションが「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする。」ことだと今更ながら知った。そして、note編集部はそのための表現と創作の仕組みづくりをしてくれていた。うーん、ありがたい。
初めての体験は心が大きく動く。
喜び、不安、焦り、怖れ、感動、感謝
一連の感情を味わい尽くしたとき、私はこれを体験したかったんだと気づいた。そして、「スキ」の数への囚われが、不思議なくらいスッと消えていた。
こうして私は、いつの間にか復活していた。
そして、今回改めて気づいたのは、破壊王の息子が最も強力に破壊したのは、実は私の思考の枠だったんじゃないかということ。「感性のおもむくままに、もっと自由に生きたらいいんだよ」って息子が教えてくれていたような気がした。
いつも私たちをさりげなくサポートしてくださっているnote編集部の皆さん、どうもありがとうございます!
そして、ご縁があって記事を読んでくださった皆さん、どうもありがとうございました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?