異常と気づかなかったブラックバイト時代

こんにちは
池田諭史です。

今回は上京したての頃にバイトで体感したお話です。
当事者って周りから言われるまで気づかないってこういうことなのだなと思った体験です。

上京したての頃スキルや経験がないので、派遣会社で夜勉強しながら昼は生活費の為1年間ほど某牛丼店で働いていました。
入社当時ものすごい勢いのある牛丼屋で都内でどんどん新規オープンを出していた。
オープニングスタッフとして、入ったのはいいが同じ店舗配属のおばちゃんとシフトが被りすぎてまともにフルタイム働くことができなかった。

生活もあるので、エリアマネージャーに直訴したところ朝早い時間とエリア内の店舗のヘルプでいいならと言われ働く。

普通に考えればこの時点で募集時と内容と違うのだから、辞めればよかったのに目先のお金につられて判断してしまったので無知は怖いなと思いました。
その当時は朝、昼、夕の時間帯でそれぞれ別の店舗で働かされるなどえらくこき使われることが多かった。

さすがに交通費は出るが、本来なら休憩の時間帯で移動せねばならず実質休憩なんて5分で牛丼平らげてからの移動で終わっていた。

別店舗にヘルプで入る場合、困るのが店の状況が店舗に立つまでわからないこと。
自分のホームの店舗なら仕込み、材料の分量、食器の洗浄など自分達で管理するからわかるが、ヘルプだと店の状況次第でどうなっているかまさにギャンブル。

仕事ができるスタッフがいても、必要母数が足りていないと仕込みなどに回れない、洗い物が追い付かない状況でバトンタッチされること多数。

いやそれあなたたちの仕事やんかと突っ込んでももうそこは暗黙の了解的になっていて、結局自分で仕込みや洗い物を引き継ぐ。

またそれだけならまだしもこのお店は当時それが当たり前だと思っていた働き方がありました。

それは「ワンオペ」
ある一定の時間帯のシフトで一人で全部をすることを指します。
当時は注文も配膳も仕込みも洗い物も掃除もお会計もレジ締めも全部一人でこなしていました。

一度に複数名のお客が来たり、立て続けで人が入ってきたりとなると当然一人では限界がある。
牛肉やカレーの準備が間に合わなかったり、お客が立て続けに入ってくる為店内の掃除はもちろん、カウンター席やテーブル席の調味料や紅ショウガの補充ができない。
お会計対応やレジ締めしている時に団体で人が来るとレジ開けっ放しになるなど。
とにかくその時の呼び出しベルが苦痛でしたね。

これはもちろんお客様は何も悪くない。
人員確保できていない、いやあえてシフトに入れない店側に問題がある。

今ではカウンター席でタッチパネルで注文するスタイルや券売機で購入するスタイルが増えましたがこればかりはIT発達万歳だなと思います。

そしてバイトを辞めて一年ほどしたときに、その牛丼店が話題になりましたね。
ブラックな企業を表彰する企画で(笑)

今思えばワンオペは経営者側からすればコスト削減でよかったかもしれないが、現場スタッフやお客様にとっては何のメリットもない。

僕が所属していた時3人ほどエリアマネージャーが辞めていましたしね忙しすぎて。

あと辞めてからわかったのが、ワンオペをしている牛丼店はそこだけで他の2大牛丼店は必ず2人体制だったとわかりました。
一人だとクオリティが下がる上に、安全面が考慮されないから。

これは普通ではなかったと周りの言葉をちゃんと聞いておいてよかった、辞めてよかったなと。
飲み会でのネタになってよかったなと(笑)

ただ表にでていないだけでまだまだ職場環境がよくないというところもあるらしく、辞められない人もいるそうです。
上からの言葉で、逃げ場がないと思いこまされている方もちらほら。
そういう時は周りの救いの言葉も入らない時もあるくらい追い詰められていることもある。

そういう会社こそ廃れてないと今後の日本にもよろしくないので、明らかに変な就業規則や働き方が横行しているなと思ったら、速攻で逃げてください。
命あってこそなので、お金は自分が元気ならばいくらでも取り返せる。

常套句でよくある「お前の変わりはいくらでもいる。」
そんなことをいう人に出くわしたらこの言葉をかけてください。

「この会社の変わりもいくらでもある。」とね。

ここまで読んでくださりありがとうございました。
ではまた。



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