学ぶことは楽しいと思えるには
何かのご縁でこの記事を閲覧してくださった方、いつも読んでくださるフォロワーの方々、フォロー、スキしてくださる方々ありがとうございます♪
はじめに
ネットニュースにて興味がわいた記事がありました。
内容の要約として
・常に学び続けること
・勉強してない大人はプロフェッショナルではない
・人生100年、生涯現役
・スキルを身に着けろ
という今話題の”リスキリング”(学び直し)に関する内容でした。
生きている限り日々学ぶことが大事という部分においては良いことを書いていると思います。
ただタイトルと内容に関してほんの少し違和感を感じてしまった。
なぜそう思ったのかというのは
「日本人がなぜ社会人になってから学ぶことをやめるのか」
の具体的な内容がなくサラッと書いているから。
タイトルと伝えたいことがずれている気がします。
そもそも「学ぶ目的」が日本と海外だと捉え方、前提が大きく違うこと。
なぜ日本人は学びを辞める人が多いのか、そしてどのようにしたら学ぶことが楽しいのかを個人的な解釈を述べます。
1.日本の学びは学歴を取るのが目的になっている
日本人には「勉強は楽しい」という考え方に至った人が少ないように思います。
1つ目の理由としては学校の勉強は「学歴」を得るためのものだからです。
自分のための勉強ではなく、試験のための勉強になっているから。
なぜ勉強するのかが知識を得るより、受験に合格するために行うため。
なので大体が詰め込み型の勉強となり、受験が終われば学んだことを使うことがほぼなくなる上に忘れる。
また実際に勉強したことが社会で使うことが少ないというのが問題。
仮に大学で学んだことを活かしたい場合、給与が低い、休みが少ないという職場でも良いかとなると生活もあるので選択をするのが難しい。
そして大学まで入って就職する目的が安定した収入と肩書になってしまっている。
実績評価よりも採用の足切り自体が大学の入試偏差値ランキングで決まっているので、学歴で入れる会社が決まっているとなると日本人として学ぶ、勉強は入社、派閥による出世のための手段でしかないのです。
2.定年までいるのが前提だった
2つ目の問題として日本の企業文化として定年までの長期雇用を前提に、新卒で雇って企業内で育てるという土壌がありました。
転職するなら全く違う分野へ行くことを考えて学び直しが必要でしたが、入った会社に居続けるのなら、その中で求められるスキルは特段学び直さなくても、社内研修なり先輩の仕事を見るなりしていればこと足りていました。
学ぶには学ぶのですがあくまで会社内で通用することのみ、同じ会社にいるだけなら会社の仕事をこなすだけで充分。
正社員でいる以上よほどのことがない限りクビになることもなかった。
それで問題がない時代だった時があるというのが日本企業。
また会社は下手にスキルアップされて転職されることを恐れるため従業員にはそのぬるま湯に居心地の良さを感じるような待遇、福利厚生などを与える。
今の時代は転職前提の企業文化が入りだしてきた頃から、新卒採用は変わらないのに入社後即戦力になる人材を求めるという、首を傾げるような矛盾が出だしてきました。
また育てる側もすぐ下が辞めてしまうため、仕事を抱え込む事態となりいざ下が入ってきても余裕がない。
育てるという文化ももはや廃れつつあります。
3.勉強しても給与、待遇、処遇が改善されない
日本ならではの3つ目の問題は勉強しても年収アップに繋がりにくいのが現状。
繋がったとしても費用対効果が悪い。
例として一般企業だと、アフターファイブなどで時間とお金を投資してがんばって英語ができる貴重な人材になったとしても、英語を使う部署に異動になるだけであり、部署間で給与水準が違うことはないため年収は変わらない。
スキルを上げる、効率良く仕事すると仕事が増える、残業も増えるなどより困難な仕事やタスクが増えるだけで給料が上がる、早く帰宅できる、長期の休暇が取れるなどのメリットがない。
随分前に日本企業で働いている外国人が能力、スキルがとても優秀なのに業務を頑張らなくなった理由として上記のことが挙げられており、Twitterで話題となっていました。
要は頑張らない方がよい土壌が出来上がってしまっている。
時給日給で働く以上、求められる成果さえこなせばよいだけ。
たとえ資格を取得しても手当として上がるのが5,000円だけ、結局は税金で持ってかれると思うと頑張っても無駄という状態が起きているのが大問題。
3.チャレンジがしにくい日本
やる気がない若者と言われることがありますが、私が思うにやる気がないのではなく、やっても「対価が低い」からだと思います。
チャレンジをして時間をかけて成功しても報酬が少ない、ならそこにかける時間がもったいないとリスクを考えてしまう。
ワークライフバランスという言葉が生まれた背景に、今の若者はコスパ重視が割合を多数占めているのは費用対効果がないことが関連する。
また一度でも会社から離脱してしまうと社会保障も手薄になる。
日本は大学のカリキュラムの自由度も低いうえに新卒一括採用。
学びたい事だからではなく、決まってるから学ぶ。
年齢も重要な評価ポイントだから、学び直しをしたくても途中で大学入り直したりしたらマイナスに働く。
チャレンジよりもリスク優先になる社会でどのようにしてアイディア、イノベーションを起こせるというのか。
4.楽しいと思えるようになるには
理想論でいえば学んだことがそのまま仕事となり、給与も待遇も能力に合わせて大幅に昇給する状態が作れるのが理想。
だが社会に出ると学校で学んだ勉強を使う機会がない。
現状の日本において、技術力、接客などは世界に引けを取らないがそういう箇所にお金が落ちてこない現場なのが大問題。
研究者が中国、韓国、東南アジア、アメリカに引き抜きに合うのもよくわかる。
ただ良い傾向として一度辞めたとしても元居た会社に戻れる「ジョブリターン」「出戻り」「ブーメラン制度」など制度を設ける企業も若干ではあるが増えつつある。
如何にしてやりがい搾取と現状満足の日本企業を変えていけるかが課題。
やりがいの前にまずは自分自身を満たさないと、心が枯渇し学ぶどころではないのでまずは自分が納得できる金額を稼いでいきましょう。
お金に余裕があると心にも余裕が生まれます。
そして学ぶことで自分が本当は何がしたかったのかが見えてきます。
人は楽しいと思ったことならすぐ理解し腑に落ちるもの。
数学の公式等がわからなくても好きなアイドルの曲ならいくらでも覚えるし忘れないもの。
楽しむということが如何に人の記憶に影響を生むかがわかります。
そこからさらに興味をもち、知りたくなり、深い知識が身に着く。
人によって楽しいの分野が違うからこそ個性が生まれます。
大人になってから学ぶことで知らなかった世界を知ることができる、いざというときに自分を守る武器にもなる。
さいごに
せっかく大学まで行ったのなら学んだことが生きる社会になっていくようになればですが今の日本の仕組みでは難しい。
今私たちができるのは、仕事を通して学び力にし、スキルアップからの出世、または転職、起業などでさらに力をつけていくことが大事。
能力がなくても、学ぶことは自分の意思次第でいくらでもできる。
現状満足は、将来不満足の一歩手前。
まず自分を満たすためにできる選択肢を。
私自身上京のきっかけをくれた経営者の一言
「人生日々学びだから」
を大切に、学ぶことの大事さを生き方で表現できるようになっていきます。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
執筆の励みになりますのでスキ、フォロー、コメントよろしくお願いいたします。
ではまた。