自分のメンタルを振り切るきっかけになった一つの劇
こんにちは
池田諭史です。
今回は自分のメンタルの限界突破をして振り切ったときの出来事をシェアいたします。
仕事、ルール、マナーに関することについて仕事場で発表することになったがただ発表しても面白くないということでなぜか数人で集まって劇でやろうということになった。
当時ただのビビりな自分としてやると手をあげたのはよかったが他の方もいたので脇役程度で済むだろうと思っていた。
数日後、仕事後に呼び出されてなぜか桃太郎をオマージュした劇をするということだけ脚本担当の先輩に言われた。
そして一言
「やるからには仕事の価値と面白さを伝えるから全力で面白おかしい台本にします。」
まあ当時いた職場はラテン系かの如くテンションが高い人達ばかりだったので普通はつまらないと言い出すのはわかりきっていたが、やる側になってほんとにやるのかと不安でしかなかった。
そのあとに先輩から発表まで時間がないから実はもう配役決めたからとまさかの立候補とか推薦とかではなく役が決まる。
自分の配役は桃太郎と相対する鬼役。
後半最後に登場だけど鬼だと準主役じゃないかと、まあラストのシーンだから出番少ないだろうと思ったら、なぜか3回くらい出番がある。
そして渡された台本の自分のセリフを見た。
「 」
あれっセリフないんですけど?
自分の役全部にセリフがない。
印刷ミスかな、記入漏れかなと思い先輩に質問。
「先輩、自分のセリフないんですけど?」
「ああ、お前のとこのセリフ、全部アドリブでやってね」
???????????
なにを言ってるのだこの人はと思った。
「桃太郎が鬼を退治しにいくが勉強と実力不足で3回くらい鬼に負けるという設定だから、鬼は3回分アドリブでいいから桃太郎をやっつけるセリフと動きを考えてきて(笑)」
マジで意味が分からないと本気で思った。
しかも本番まで3日もない。
なんでもいいと言われると逆に一番困るやつ。
一応リハーサルはやるからそのときまでにと言われ、そのとき判断するからと。
そのときばかりはそのセリフのことだけを考えてしまって仕事に身が入らなかった。
リハーサル当日になり、電車でリハーサルをする場所まで向かうぎりぎりまで考えていた。
電車の中でずっと頭の中がパニック状態だったのだけは覚えている。
もうどうにでもなれと思い、リハーサルでセリフというかネタを披露。
周りの反応としてはOKを一応もらえた。
劇とはいえ面白おかしくがメインだから良かったみたい。
そして当日になって、自分は予定通り桃太郎を追い払う。
1回目はダイの大冒険の大魔王バーン様風にメラを放ち
2回目はストリートファイターのリュウの如く竜巻旋風脚、昇竜拳からの波動拳をかまし
3回目はイノキボンバイエを口ずさみながら延髄蹴りのマネとコブラツイストをかけて、1.2.3.ダアーと叫んで終わる。
完全にゲームと漫画、格闘技が好きな自分から出てきたネタ。
やった瞬間は恥ずかしくてたまらなかった。
だけど劇を見た人達の反応はというと、まさかの大爆笑!!!
ウソでしょと思ったが、あとから聞いた話では、まさかお前がそんなことやるキャラだと思っていなかったからみんな感動しての爆笑だったと。
その後、お世話になっている人から電話を受け、あの時の君のキャラがまさかの主役のお株奪っていき大盛況だったと。
観た人達からは勇気をもらえたと伝えてくださり、なぜか電話越しで感謝を伝えていた自分がいた。
窮地に追い込まれたときにこそ人の限界突破が見えるというのを教わっていたがまさかこのような劇で人に貢献できるとは思っていなかったし振り切ってみて自分にはもっとできるというのを体感した時間でした。
これからもあの時の限界突破をした自分を忘れずに日々精進していきます。
ここまで読んで下さりありがとうございました。
ではまた。