小説家になろう系アニメで人気になる作品と不人気になる作品との違いを考えてみた
何かのご縁で閲覧してくださった方、いつも読んでくださる方々、フォロー、スキしてくださる方々ありがとうございます♪
今回は完全に自分の趣味での考察ですのでお付き合いいただければと思います。
はじめに
趣味で漫画、アニメ、小説を読むことが多いですが、最近は素人でも書き手になることができ一般公開で読むことができるweb媒体が増えてきましたね。
特に有名となったWEBサイト『小説家になろう』
小説を書いて載せることができ、そこからアニメ、漫画化とメディア展開をする作品も出てきております。
メディア化して人気が出れば、一攫千金も夢ではない。
一般の人が小説、漫画を持ち込むには必ず出版社を通す必要があったが、ハードルが高い上にコストがかかる。
こちらはむしろ相手からオファーがくる形になるので夢があります。
ただ脚本を書くのが面倒な映像会社の手抜きにも思えますが…
1.なろう系ジャンル一覧
なろう系小説で人気となりアニメ化したジャンルは以下の通り。
【異世界転生・転移】
登場人物が事故など何らかのきっかけで生まれ育った世界とは違う次元の世界に行くことで物語が始まる作品。一度死んで生まれ変わるのが「転生」死なずにそのままの知識を持って「転移」という違いがある。
【人外転生系】
上記にプラス人間体ではなく獣、魔物、物質など異質な形で転生する。
【俺TUEEE(強え~)系】
転生していることもあれば、その世界で生まれ変わるなどをして、主人公だけ皆と違いチート級なスキル、能力を得て無双する。
【ハーレム系】
俺TUEEEにプラスで主人公が大した理由もなくなぜか異性にめちゃくちゃモテる。
【追放系】
メインは冒険物で優秀なパーティーから無能と判断され追放されてから物語が始まるが実は主人公の方が優秀だったパターン。
【ざまあ系】
上記の追放系にプラス主人公を追放した側に天罰がくだる、下す。
【悪役令嬢系】
主人公自身が転生前に遊んでいた乙女ゲームの中の「悪役令嬢」に転生、大体バットエンドになりがちなことを回避していくうちに結果が変わる。
【聖女追放系】
転生は基本しておらず元々国の王女、聖者だったのに策略で追放されてから始まる。
2.なろう系で不人気になりやすい作品の特徴
なろう系小説からアニメ化は今では定番となり毎クール(1年を3か月単位でわける名称)に何かしら放映が決まっている状態です。
2000年代にライトノベル作品が大量にアニメ化された流れに似ています。
面白い作品はもちろんありますが、意外にもあまり人気にならなかった、ネットで大いに叩かれている作品もあります。
原作が一定数人気がないとアニメ化をすることはないので原作時には問題なかったが世間一般に触れられてからが多い気がします。
個人的にアニメ、漫画を観て大体共通していたなと思うのが
「違和感・不快感」が否めないこと。
そう感じたいくつかの理由を挙げます。
【原作側について】
・世界観、設定の説明がそもそもない
物語で重要なのはストーリーと世界観。
話が面白ければどうにでもなると、冨樫義博先生もおっしゃっています。
ある程度その世界の設定、強さの基準を説明しておかないと観ている側が置いてけぼりになる。
端折りすぎるとその世界観に没入できなくなる。
・主人公の強さの裏付けがない上に自覚なし
俺TUEEEに関してはいいとして、問題はどうやってその強さを表現するか。
やはり日本人に受ける作品の特徴としては努力があるかどうかは結構好感度が高い傾向です。
賢者に育てられたから強いはまだわかるが、その賢者ですら理解できない強さの裏付けがないチートだと人は不快に思う。
・主人公ヨイショが過剰
自覚がないことに関しても周りがきちんと主人公の強さを理解している作品は好評ですが、それすらないと致命的です。
逆に何かするたびに周りが過剰に反応するのも違和感。
・勝利が軽く感じる
漫画など基本物語の都合上主人公が勝つのはわかるが、勝って当たり前が続く瞬間つまらなくなる。
最初はいいと思います、主人公の強さを示すために必要ですので。
どこかで負ける、苦戦する、成長が必須な体験があるかどうかも物語を面白くする要素だと思います。
・気持ちはわかるがモテすぎ
男性なら一度は考えますよ、女性からアタックしてくれないかと。
大したフラグがないのに惚れてくれないかと。
そして女性陣が全員俺のこと好きで囲まれたいと。
せめてモテるにしても裏付けは作っておかないと。
やさしいだけでもモテるなら現実世界でオタクがモテないわけがない。
ヒロイン設定も容姿が優れているのに周囲に褒められた時は無反応、主人公が褒めた時だけ照れる、惚れるは無理がある、チョロインが多すぎなのも問題。
せめて窮地に陥ったときに助けてくれた、容姿ではなくきちんとまっすぐ女性に向き合っていたなど、惚れるにしてもわかりやすいことが大事だと思う。
【アニメ化について】
・制作会社ガチャ
どの会社が担当するかで決まると言っても過言ではない時代です。
理由は画質、作画、演出、構成次第で良作にも駄作にもなるため。
特に画質は大きく左右される。
ひどい場合ネットでおもちゃにされます。
・キャスト問題
一番の顔となる主人公の声が原作とイメージがあっているかどうか。
こればかりはやってみないと分からないというのが大きい。
当初新人だったけど後から良くなるパターンもあるため。
ただ主人公よりも脇を固める人もとても重要。
なろう系ではないですが15年ほど前に有名少年漫画雑誌の人気作品が深夜アニメ化されたが、声優を主人公どころかサブキャラも新人だらけのキャスティングにして見事爆死と原作ファンががっかりする黒歴史扱いになった作品もある。
・脚本家問題
たまにいるオリジナル要素を加えたがる脚本家。
話数の問題、原作が未完成の場合、話をつなぐ都合上オリジナル要素が入ることがあるので腕の見せ所ですが、明らかに世界観があっていないキャラがでてくる、オリジナルストーリーがひどいと目も当てられません。
3.個人的に面白かった作品5選
完全に個人的主観の判断ですがアニメを見てよかったと思えた5作品の紹介。
【転生したらスライムだった件】
映画化、スピンオフと絶好調な転スラ。
転生ものですが、人間体ではなくスライムに転生というところと強さの裏付けもしっかりし、かつ強いことを自覚しているので俺つえー的なことがないのが見やすい。
またストーリーがものすごく引き付けられるのと戦闘シーンなどの画力が素晴らしい作品。
【この素晴らしい世界に祝福を!】
3期も確定しスピンオフ作品も出ているこのすば。
めぐみん人気がすごすぎる。
ギャグ要素がてんこ盛りとヒロインたちが全員美女なのに主人公含め常識を覆すキャラ設定なので 見ていてクスッとなる作品。
ただ戦闘シーンなどの画力は迫力があります。
【痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います】
VRMMOの世界にて美少女が無双する防振り。
スキルを上げる系のゲームをしたことがある人なら共感できるステータス極振りの極み。
無双はするが簡単には上位ランクにはしない設定が良き。
女の子が主役なので基本かわいいがベースで描写が見やすいのと、戦闘シーンはかわいい顔してとギャップがあって面白い作品。
【乙女ゲームの破滅フラグしかない悪徳令嬢に転生してしまった】
転生先が乙女ゲームかつヒロインではなく悪徳令嬢というポジションに転生後、そのままだと破滅か死亡フラグしか道がないというマイナスなところからスタートする異色作品のはめふら。
物語の発想自体が良くて、恋愛が絡む作品では珍しく男女共に基本仲が良いのでギスギスしていないのが男性の私が見ても見やすい作品だなと思った。
【ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか】
タイトルから主人公が女の子との出会いを求める話かと思ったが、様々な人との出会いを得て主人公が成長していくという物語。
王道なストーリーでシンプルに物語が進んでいく様子やバトルシーンの作画が魅力的です。
さいごに
作品がどんどん生まれる土壌があることは非常に大事。
だからこそ、その作品はアニメ化のほうが良いのか、先に漫画化のほうが良いかを見極めるスタッフの方々の力量に期待したいです。
私はこれからもなろう系アニメ、漫画を応援していきます。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
執筆の励みになりますのでスキ、フォロー、コメントよろしくお願いいたします。
ではまた。