何かを人に頼む時はまず自分ができることを先にやるのが大事と分かったアメリカでの出来事
こんにちは
池田諭史です。
今回は自分的に教訓になった個人的に好きなお話を。
アメリカ合衆国で起きたコントみたいな話。
僕自身は結構英語圏の独特な言い回しやジョークが好きです。
2008年にリーマンショックという世界金融危機がありました。
リーマンショックにより世界の市場や仕事に多大なる影響があり、世界各地で雇い止めや日本では派遣切り等もありました。
そんな中アメリカにおいて自動車メーカーのビッグスリーと呼ばれる、GM、フォード、クライスラーの3社が経営が悪化。(後にGMとクライスラーは1回破綻している)
なので3社合同で国から融資を受けようと公的支援の是非を協議するため上院公聴会というのにその当時の会長やCEOなどトップ達が参加した。
本来ならアメリカの経済を支えてきた自動車業界、影響力が大きいので国としては助けたいがこの時のビッグスリーのトップ達の態度と危機感のなさが問題だった。
自分たちを救うのはアメリカの経済を救うと豪語するくらい。
しかもトップスリー全員自家用ジェットで参加。
自分たちの作っている車に乗ってすら来ない。
そこに当時の下院議員の方からトップスリーに対しての質問が逸脱だった。
「今から私の質問に挙手で答えてください。」と
「今日ここに来るのに、公共交通機関を使った者はいますか?」
誰も手を挙げない。当たり前である。自家用ジェットで来たのだから・・・。
「では、自家用ジェットを置いて公共交通機関で帰る者は?」
ここでも手が挙がらない。そこでこの質問の意味を、自分たちが今置かれている状況に徐々に気づき始める。
「公的援助を求める前に、することがあるのでは?」
とお灸をすえられたのは言うまでもない。
当然である。
会社がピンチだと言っているのに自家用ジェットに乗ってでお願いに来るので。
さすがにトップスリーは気まずかったのか、自家用ジェットをすぐに手放すことは出来ませんが、次の公聴会にはさすがに自分達のブランドの車で来たという。
自分事として置き換えると仮に友達がお金がないから貸してと言う割に豪遊している友達お金を貸そうと思いますか?
まずその生活見直したらと言いますよね。
僕は過去職場の先輩でリアルに似た様なことがあったからさすがにその時は伝えましたけどね。
アメリカでのやり取りで翻訳によるものではあるが皮肉が効いた言い回しで相手が理解できるという文化があるのはすごいなと思います。
人にお願いする時はまず自分ができることをやってから、与えて貰ってばかりだと案外気づかないものだと分かるお話でした。
今回はここまで。
読んで下さりありがとうございました。