先日、若手ビジネスパーソンを対象とした思考力強化の研修を企画する機会があり、まず教えたいと思ったのが「ロジカルシンキング」と「クリティカルシンキング」でした。どちらも思考力の基礎となるスキルであり、多くの方がその重要性に納得されるかと思います。 では、その次に何を教えるべきか?ここで意見が分かれるかもしれませんが、個人的には「具体化・抽象化」のスキルが重要だと思います。このスキルが身につくと、コミュニケーションや企画の質がグッと向上します。しかし、ロジカルシンキングとは異な
会社員を20年続けた後に個人事業主になり、1年が経過しました。 元々は独立するつもりは全くなく、「会社員生活に疲れてしまった」というネガティブな理由でなんとなく個人事業主になってしまったのですが、結果として非常に良かったと感じています。 この1年を振り返り、なぜ全く考えていなかった独立をすることになったのか、独立して何が良かったのか等をまとめました。皆が個人事業主になるべきだとは思いませんが、マーケターキャリアのひとつの選択肢として何かしらの参考になれば幸いです。 会社
なんとなく頭では理解しているが、言語化して相手に説明するとなると難しいこと。私にとっては「コンセプトとアイデア・テーマ・コピーの違い」がそれに該当します。 調べると様々な定義や記述が見つかるのですが、細田高広氏の著書「コンセプトの教科書 - あたらしい価値のつくりかた」での解説が最もしっくりきたのでご紹介させて頂きます。 コンセプトの機能と定義コンセプトは3つの機能を持っています。 判断基準になる モノやサービス等をつくりあげる際の判断基準となります。合理性やコストだけ
人類が便利な世の中を作る事に心血を注いできたおかげで、暮らしやすい世の中になってきているように思います。しかし「便利=豊かな社会」と断言するのは短絡的かもしれません。 今回ご紹介する本「ごめんなさい、もしあなたがちょっとでも行き詰まりを感じているなら、不便をとり入れてみてはどうですか? ~不便益という発想」(川上浩二著)では、「不便から生まれる益=不便益」という考え方を解説しています。 書籍の目次序章 不便は手間だが役に立つ 第1章 そもそも、便利って何だ? 第2章 不便
いかにして「顧客の行動」を変えるのか、と多くのマーケターが日々考え続けている事かと思います。 ただ、最近つくづく痛感しているのは、顧客の行動を変えるためには「社内(部下や他部署)の行動を変える必要がある」という事です。当たり前ですが、いくら良い戦略を掲げたとしても、それを実行するメンバーが何もしなければ意味がないからです。 マーケティングはチーム戦であり、社内の幅広いメンバーと連携する必要があるという事実は、言わずもがなかと思います。「顧客理解」ができている優秀なマーケタ
今回は山口義宏氏の著書「マーケティング思考 業績を伸ばし続けるチームが本当にやっていること」をご紹介します。 ●目次 第1章 なぜ「マーケティング」は難しいのか 第2章 成果を出すOS=「マーケティング思考」 第3章 マーケティング思考を構成する3つの共通言語 第4章 事業フェーズ別の考え方・判断基準 第5章 「マーケティング思考人材」育成の成功法則 マーケターの方に読んで頂きたい本ではあるのですが、「マーケターを採用する側の方」あるいは「外部のマーケターに支援を依頼しよ
音声プラットフォーム「Voicy」は移動中の情報収集に最適で、通勤時に毎日聞いています。90チャンネル程フォローしているのですが、その中からマーケターにおすすめのチャンネルをご紹介させて頂きます。 ※完全なる私の好みで選んでおりますので、その旨ご了承下さい。 【マーケティングが学べる】10分ビジネススクール企業分析インフルエンサーの「企業分析ハック」さんが運営されている、マーケティングを分かりやすく学べるチャンネルです。非常に分かりやすくマーケティング戦略の事例や基礎知識等
マーケターとして最も尊敬している人物は誰か?と聞かれたら、私は森岡毅さんを挙げます。森岡さん関連のコンテンツを読み漁り、ニュースになればすぐメールで通知されるようにしているくらい情報を追っているのですが、それらの情報をまとめてみようと考えました。 ただ、膨大な量になるため、まずはとっつきやすい動画情報のみに絞ってまとめます(書籍やWebサイトは別記事にて)。森岡毅さんの事をもっと知りたいという方の参考になれば幸いです。 日曜日の初耳学 インタビュアー林修マーケターの中では
書籍「BtoBマーケティングの定石」について、ご紹介させて頂きます。 冒頭から驚いたのですが、BtoBマーケティングのコンサルタントである垣内勇威氏は以下のように語っています。 同じ悩みを抱え続けているクライアントが多数存在し続けた方が、コンサルタントとしては仕事に困らないはずです。 ただ、著者にとっては目先の売上よりも、日本のBtoBマーケティングのレベルを上げ、企業が独力で成果を出せるようになる事を重視しているからこその言葉なのでしょう。(もちろん中長期的な信頼を獲