妊娠と心境の変化(6ヶ月現在)
先日、『ジェルネイルをやめた日』という記事を書きました。
実は記念すべき1記事目なのですが、早速
「タイトル見て心境の変化を書いたものかと思ったらがっつりフィルインの話だった」
と身内からクレームが入りましたので笑
ここではがっつり心境の変化とやらについて語り尽くしたいと思います。
※妊娠に関する情報目的の方にはあまり参考になる部分がないかもしれません。
心境より先に体が変化する
心境の変化について考えた時に、今となっては「あの時こういうきっかけがあって私の気持ちもこう変化したんだな」とわかりますが
当時、そんな心境の変化に気付く余裕がなかったというか、見出しの通りでした。
妊娠の判明は、想像していたものとは全く違いました。
テレビや漫画では必ずと言っていいほど、ヒロインが唐突に「ウプッ」と言ってトイレやキッチンに駆け込みますよね。
そういう方も現実にはいるのですが、私のつわりはもう少し後から来ました。
私がもしかして、と感じたのは生理の遅れと火照りです。
生理周期は順調な方ですが、過去に1週間くらい遅れた経験があったため、これだけで疑うことはありませんでした。
もう一つ、生々しい話ですが思い当たる日付は通常の排卵日より何日も後だったため、あり得ないと思っていました。
ただ、遅れても1週間と思っていた生理が気配も見せない。お腹も痛くならない。微熱も下がらない。え?そんなことある?
もう使うことはないかと閉まってあった妊娠検査薬を出してきて、ほんのり期待しつつ、恐々と使ってみました。
判定が出てから、薄い場合は陰性かしらと取説を読み直して仰天。このキットの場合は縦線が薄くても陽性でした。
この時、夫は自室で仕事中。昼休みにご飯を食べに出てくるので、その時に伝えなくちゃと思いながら自分もにわかには信じられず、リビングとキッチンをウロウロ。この時、人はうろたえると現実に右往左往してしまうものなのだと知りました。
夫は「おめでとうございます」という謎のワードチョイスで喜びを伝えてくれました。
病院にはいつ行くものなの?数日後に飲みの予定あるんだけどその前に確定診断できるの?
軽くパニックなので自分のことしか考える余裕はありません。
会社を辞めたばかりで、これまでお世話になった方々に個別で連絡したり、人脈を使って少しずつ自分の働き方を構築していこうと考えていた矢先の出来事。
全部、考え直さなきゃ!?
この日の頭の中はこんな感じでした。
その後、胎嚢を確認できる週数を待って病院へ。
マジで妊娠してた。というのが目で確認できたものの
当たり前ですが、胎動はないしお腹も出ていないし本当の意味で実感はできませんでした。
さらに妊娠の継続という意味ではまだ人に報告できる段階ではありません。心拍確認がまだのためです。
このなんとも言えない期間が、かなり長く感じられました。
2月頭、実は親友の妊娠報告を受けたばかりでした。
同級生ママになれるなんて!!という嬉しい気持ちをしばらく黙っていなければならず、いつも通りに連絡を取り合うのが一番もどかしかったです。
これが噂のつわり?
親友をランチに誘い、そこでサプライズ報告をした数日後。
味の濃いものばかりを食べようとしていることに気がつきました。
幸い嘔吐は一切ないのですが
これが食べたい!これは食べたくない!という気持ちを我慢できません。
雑穀ごはんや味噌汁が嫌。うどんやパスタなどの麺が食べやすい。パンやポテトなら無限に食べられそう。など
好き嫌いがないのが自慢だった私にはちょっとダメージでした。
でも食べられているだけ健康だ!と開き直り、食べやすいものだけ食べるようにしました。
また、妊娠に関する不安の一つに
自分はアルコールをやめられるのか?という疑問がありました。
これは驚くほど簡単にやめられました。つわりによって好みが変わったことと、夫も家であまり飲まないでいてくれたことが大きいと思います。
我慢しているのではなく欲求を感じないため、初期に買い置きしたノンアルビールもまだ消費し切っていません。
こだわりのない自分に気付く
心境について語る前に、心境の変化とは例えばどういうことを指すのか?を考えてみます。
想像するに「子ども嫌いだったけど、我が子を愛しく思ううちによその子も可愛く見えてきた」「長いネイルにキラキラストーンが好きだったけど、お母さんになったら手先をたくさん使うし赤ちゃんのためならすんなり諦められた」そういう類のものかなと思います。
前者については、産まれてから変化を実感する場合が多そうですね。そして私はそもそも子どもは好きな方でした。
後者について、どうなのか考えてみました。
私がジェルネイルをやめたように、妊娠によって諦めなければならないことはたくさんあります。
体型や体調が変わることによる諦めは多くあります。
好きな服を着れなくなるし、鏡を見れば認めたくないような身体をしている。そんな風に感じる方もいます。
肌荒れなどのトラブルもあり、お気に入りの化粧品を使えなくなる方もいます。
運動も制限がつきます。激しいスポーツを趣味にしている方にとってはリフレッシュ手段が奪われます。
体調を崩せば仕事を休んだり、ひどければ入院する方もいます。無事に過ごしても、産休に入れば誰もが仕事を休むことになります。
専業主婦でも同じです。家事ができないほど体調が悪いこともあります。今日こそ布団干したかったのに、、そういう思いをするのも辛いものです。
妊婦への禁止もあります。
タバコ、アルコールはもちろん禁止で、生物やカフェインも控えた方が良いとされます。人によっては食事指導が入ります。結構長い間、好きなものを楽しめないのは辛いです。
テーマパークに出かけても絶叫マシンはほとんど乗れません。禁止されていませんが、飛行機での長距離移動はリスクが高くほとんどの方が避けます。
思いつく限り挙げてみましたが、私はというと
実は何一つ、我慢している!辛い!と思っていません。諦めた感覚無しです。
女性としてどうなのかと思いますが、自分の体型や身なりにこだわりがないため、それが変わることに抵抗がありません。
ネイルも気分が上がる楽しみではあるのですが、無くても生きていける要素でした。
妊娠前は軽いジョギングをたまにしていましたが、習慣化されていたわけでもなく妊娠してすぐやめてしまいました。今は買い物ついでにウォーキングをしています。
仕事はすでに辞めていて、家事はできない時は平気で休みます。夫がやってくれたら、忘れずにありがとうを伝えるだけです。
アルコールは先述の通りで、生物やカフェインは自分の中で範囲を決めて嗜んでいます。
夫と一緒にビアフェスにも行きましたが、ノンアルドリンクと食べ物で充分楽しめました。
遠出したいと思った時は、子どもが生まれてから一緒に行く方が価値がありそうだなと考えて、思いとどまります。
今までできたことができなくなる寂しさ、虚しさ、不安はなんとなくわかりますが、こうも考えられます。
逆転の発想です。好きな服が買えない、お出かけもできない=お金と時間が浮いているので、出かけずに楽しめることを始めれば良い!
気になっていた本を取り寄せて読んでみよう。挑戦したかった分野の勉強をしてみよう。
それから、意外と諦めなくてもマタニティ向けのサービスでお眼鏡にかなうものがあるかもしれません。マタニティウェアもおしゃれなものがあるし、マタニティヨガ、マタニティスイミングなどのプログラムもあります。マタニティプランのあるホテルでのんびり過ごすのも素敵だと思います。
で、心境の変化は?
つわりが落ち着くと、心身ともに落ち着いてきます。
安定期やることリストを作ったり、子育て18年計画を立てたり。
そんな余裕が出てきて、自分の心境の変化についても整理することができました。
1月
夫と話し、お互いこれからも夫婦二人の人生でいいと思えたことを確認。
この時点で本気でそう思えていたし、今でも妊娠していなければこの時と同じ気持ちでいると思います。
2月
妊娠判明。
本当に私たちが親になれるのか、全く想像がつかない不安。夫婦の関係が変わるかもしれない不安。仕事に対する考えがブレていく不安。とにかく現実味がなくふわふわと地に足がつかない状態で、不安だらけだった気がします。
3月
妊婦の自覚が芽生え始める。
業務委託などの仕事を全てストップし、妊婦生活を頑張ろう、まずは自分の体と赤ちゃんのことを第一に考えよう、と割り切りました。
授かった命にはすでに愛着があるので何がなんでも無事に産みたい、それだけです。
4月
妊婦であることに慣れる。
夫の扶養に入り主婦となって、こんなふうに過ごせるのも夫のおかげと深く感謝しました。つわりやマイナートラブルにストレスは感じながらも、家でゆっくりできる幸せを噛み締め、世の多くの妊婦さんの大変さを思いました。
5月
先のことを考え始める。
産後の育児スタイルや仕事について、家族旅行について、教育について、、色々考えたり人と話すうちに自分の人生の軸が見えてきて、子育てに照らし合わせることもできた気がします。
性別がほぼ確定し胎動を感じ始めてもいたので、我が子への愛着はますます強くなりました。子を通しての夫とのコミュニケーションも良好でした。
6月現在、心境としては5月の延長。
こうしたいなと思っていることを行動に移し始めている、という感じです。
今のところ、夫婦関係に不安に思っていたような変化はありません。残り少ない二人の時間を惜しみつつ楽しめているし、子育てについて意見が割れることもありません。むしろこの子が絆を深くしてくれていると感じます😌
実際に子どもが産まれ、忙しい生活が始まれば、また気持ちが変わってしまうこともあると思いますが
ここに書き留めたことによって、今の気持ちを思い出して夫と穏やかに頑張れたらと思います。
妊娠中の方、妊娠希望の方、妊活に迷われている方、パートナーとの関係に悩まれている方、様々な方が
より前向きな気持ちになれたり、ほっとできる記事となれば幸いです。